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コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】クリスチャン・ヤルヴィ/都響 シベリウス、メンデルスゾーン、ラフマニノフ 2016/05/22(Sun) @サントリーホール

5/22(日)はクリスチャン・ヤルヴィ/都響のプロムナードコンサートへ。

指揮/クリスチャン・ヤルヴィ
ヴァイオリン/ヴィルデ・フラング

曲目
シベリウス:《カレリア》組曲 op.11
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45

 

普段自転車のロングライドやレースで土日のコンサートには極力行かない自分が土日ともコンサートに行くこと自体珍しい。

 


想像を遥かに超える名演で、片足を浮かせてステップしたり、腰でリズムを取りながら、表情に喜怒哀楽が出る指揮は、N響首席指揮者の兄、パーヴォ・ヤルヴィや、前日にN響を指揮した父のネーメ・ヤルヴィとはほぼ正反対のスタイル。
棒は分かりやすいながらも、さながらダンスのよう。
オケをドライブさせ、過剰にならないラインをキープしながら、弦から素晴らしいハーモニーを引き出していた。
ほぼ全てのセクションにおいて理想的な音が鳴っていたといえよう。

終演後、サックスで出演した上野さんも楽屋口でお会いしてから第一声で、クリステャン・ヤルヴィさん、ホントに凄いと言っていた。

サイン会では、ヤルヴィのMDRとのブラームス交響曲第1番のことを話したら、冒頭のメロディーからいきなり歌い出して、曲に関する解説を始めるほど、アドレナリンが出ていた模様。
でも、アーティストは、あの演奏会を聴いていたとか、そういう話を喜んでくれるんだなと再認識したといえよう。

演奏会の後は、一緒にコンサートに行った友達と食事。
久々にアルコールが入った。
翌日、体重計乗っても変わっていなかったのでホッとしたのである。

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【コンサート】ネーメ・ヤルヴィ/N響 カリンニコフ、ベートーヴェン 2016/05/21(Sat) @NHKホール

5/21(土)はパパ・ヤルヴィこと、ネーメ・ヤルヴィ/N響のコンサートであった。

大好きなカリンニコフの交響曲第1番とベートーヴェン交響曲第6番という組み合わせ。
カリンニコフはネーメにしては少しテンポが遅めだったけど、最終楽章は速めのテンポでパリッと。
ベートーヴェンはネーメのイメージを覆す、ゆったりしたテンポで細部まで神経が行き届いた演奏。これが円熟の境地か。

ただ、この演奏は非常に穏やかなので、好き嫌いが別れるかもしれないといえよう。

念願のマロさんこと、N響コンマスの篠崎さんとツーショット。
見た目はどう見てもヤバ目なんだけどw、とても物腰の柔らかい、素敵な方だったのである。

帰りはタワレコディスクユニオンで物色して、少しだけ購入。
メンゲルベルクオーパス蔵のリマスター盤など。
メンゲルベルクはもう新しい音源は発掘されることはないだろうけど、リマスターはちょくちょく出るのかな。

 

昨日も疲労感だいぶあったけど、金曜よりはマシか。

翌日は水曜に続いて、パパ・ヤルヴィの次男、クリステャン・ヤルヴィ/都響のコンサート。
コンサート三昧な日々は5/25,26を除いて6/1まで続く見込み、、、

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【コンサート】ラザレフ/日フィル チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ 2016/05/20(Fri) @サントリーホール

ラザレフ/日フィルによる定期演奏会

チャイコフスキー組曲第1番
ショスタコーヴィチ交響曲第6番

チャイコフスキー組曲はなかなか演奏されないが、1曲目が少しアンサンブルが粗め。
これは5/8の芸劇と同じ。
それ以降はなかなか聴き応えがある演奏だった。

しかし、この日圧巻だったのは、後半のショスタコーヴィチの6番であった。
前半はそれに向けてアイドリングしていた感あり。

『軽やかで皮肉に満ち溢れて肩透かしを食らう曲』という既製のいい意味でぶち壊してくれた超名演。
この場に出会えたことに感謝したい。間違いなくこの曲のベスト演奏。

第1楽章から低弦はゴリゴリで、ヴァイオリンは繊細。内面から抉るような表現。
そして第2楽章以降はフルートなどの木管金管はギラギラ輝く。
第3楽章はPrestoでテンポを上げる指揮者が多い中で、ラザレフは一つ一つ噛みしめるようにインテンポを貫く。
これがまたカッコいい。
CD化が待ち遠しいといえよう。

ラザレフ自身が以前、アフタートークで6番と15番は本気でやると言っていたが、15番も期待せずにはいられない。

終演後はサイン会があった。

 

さすがにレッドブル4本キメて、ジテツーで日をまたいで帰った反動は大きく、翌日は朝に起きられず。
翌日はバパ・ヤルヴィでN響
久々の歌合戦ホールである。

それにしても自転車とコンサートの両立は難しい。
タフなフィジカルとメンタルが欲しいといえよう

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【コンサート】C.ヤルヴィ/都響 ペルト、ライヒ@サントリーホール 2016/05/18(Wed)

東京都交響楽団
第807回 定期演奏会Bシリーズ

指揮:クリスティアン・ヤルヴィ

 

ペルト :フラトレス~弦楽オーケストラとパーカッションのための(1977/91)
ペルト:交響曲第3番(1971)
ライヒ :デュエット~2つの独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための(1993)
ライヒ:フォー・セクションズ(1987)(日本初演

 

クリスティアン・ヤルヴィはMDRとのブラ1と、ベルリン・フィルとのチャイ4を聴いたことあるだけだが、特に前者はトスカニーニを思わせるようなストレートで剛直な演奏をするイメージが強かった。
そんなクリスティアンが、現代曲を都響とやろうものなら、悪かろうはずがない。

でも、「現代曲」と身構えていたが、いい意味で裏切られたといえよう。
しかも、クリスティアンがこんなにペルトとライヒを得意にしていて、CDもこんなに出しているとは知らなかった。

プログラムに記載があったが、ペルトもライヒも、この日演奏された曲は「前衛音楽からの脱却」がテーマ。
ペルトのフラトレスやライヒのデュエットは、語弊を恐れずにいえばヒーリング音楽に近い。

ペルトはヤルヴィ一家が揃って紹介していて、この年代にしてはかなり親しみやすいエストニアの作曲家。
クリスティアンが録音しているCDを買ってしまったといえよう。

このあとはプロムナード・コンサート。
かなりメジャーな曲が並ぶが、どんな風に聴かせてくれるか楽しみであるといえよう。

 

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【コンサート】B→C 荒川文吉オーボエリサイタル 2016/05/17(Tue) @オペラシティ、リサイタルホール

アーノルド:オーボエとピアノのためのソナチネ op.28(1951)
J.S.バッハソナタ 変ホ長調 BWV1031(原曲:フルートとチェンバロのためのソナタ
マドセン:オーボエとピアノのためのソナタop.22(1977)
デニゾフ:オーボエのためのソロ(1971)
ロヴレーリオ:ヴェルディの歌劇《仮面舞踏会》による幻想曲 op.44
北爪道夫:歌う葦 ─ オーボエとピアノのための(2013) 
ドラティ:ドゥオ・コンチェルタンテ(1984)

荒川文吉さんのオーボエリサイタル。
公演を知ったきっかけは、先月の上野さんのB→Cでチラシを見たことと、ピアノの黒岩さんが出演するから。

何気にオーボエのリサイタルは初である。
予定枚数が既に販売終了したので、当日朝に電話してチケットをゲットした。

確かなテクニックに裏付けされた明瞭な音で、デニゾフ以外は無調な曲はなかったので、親しみやすい選曲だったといえよう。
この日は友人も連れていったが、満足してもらえたようで何よりだった。

それにしても文ちゃんの相性で親しまれている荒川文吉さんの人気っぷりはすごい。
同門と思われる人たちに囲まれて、サインや写真を求められていた。

個人的にはなぜかほとんど演奏されることのない、マドセン、アンコールのプーランクがツボであった。

次回は8/26(金)に武満作品のソリストとして演奏されるそうで、指揮がなんとタン・ドゥンと三ツ橋敬子さん、トロンボーンにコンセルトヘボウ首席のファン・ライエン、、、
これは行くしかない。

 

 

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【コンサート】バッティストーニ/東フィル 2016/05/16(Mon) ヴェルディ、ロータ、レスピーギ@サントリーホール

指揮:アンドレア・バッティストーニ

ヴェルディ/歌劇『ナブッコ』序曲
ニノ・ロータ/組曲『道』
レスピーギ/交響的印象『教会のステンドグラス』

土日は自転車のレースで、今週からコンサート。
6/1まで基本的に木曜日しか「休肝日」がないという怒涛のスケジュール。今回は土日も含む。
この中で自転車のトレーニングもしていかなきゃないので、体調管理、特に睡眠と回復が肝になる。
この対照的なものの両立は本当に難しい。
基本的には土日のものは平日に振替えるようにしているが、どうしても叶わないものがある。
その場合はレースかコンサートを選ばざるを得ないのである。

さて、週末行けなかったコンサートに未練を残しながらも、バッティストーニ/東フィルのサントリー定期に行ってきた。

バッティが振ると、東フィルが「化ける」のは以前に書いた通りであるが、この日も凄かった。
音に艶があり、一つ一つに生命が宿っている。そして緻密であった。

ナブッコ序曲、冒頭から金管が巧い。フォルテの音でも決して音は濁らない。弦のざわめき、底から沸き上がるような低弦。
自然に流れながらも、全ての音に意味がある。

続く、ロータの「道」
映画音楽だからといって派手に鳴らすこともなく、有名なフレーズも含め、クリアなサウンド。
実にバランスがよい。

そして、教会のステンドグラス。
あまり演奏機会が多い曲ではないが、イタリアもののバッティは曲そのものに入り込んでいる印象すらある。
この曲の魅力を余すところなく伝えてくれた。是非CD化してほしいものだ。

終演は20時半くらいだったが、アンコールが1曲。
バッティストーニから挨拶。10月にオペラをやるが、その前に有名なこの曲を、ということで、
「カヴァレリア・ルスティカーナ」。
これ以上、何を求めるのかというくらい美しいメロディであった。

東フィルのポテンシャルとバッティストーニの凄さを改めて思い知った気がした。
終演後のマエストロはご機嫌でフレンドリーだった。

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【コンサート】ラザレフ/日フィル モーツァルト、ベルリオーズ 2016/05/13(Fri) @大宮ソニックシティ

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン:渡辺玲子


プログラム
モーツァルト:オペラ《フィガロの結婚》序曲 K.492
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219《トルコ風》
ベルリオーズ幻想交響曲

 

会場に着いた頃にはプレトークが始まっていた。
わずか短時間の間に5曲のヴァイオリン協奏曲を書いたモーツァルトの天才性、ベルリオーズの曲が滅多に演奏されない理由を話していた。

冒頭、拍手が消えるギリギリのタイミングでコンサートはスタート。
ラザレフのモーツァルトというのも大変珍しいものだが、軽快さは失わずに、キビキビとした「フィガロの結婚」を聴かせる。
音の密度は濃い。ティンパニ古楽器風のバチを使っていた。

続く、モーツァルトは冒頭こそ渡辺玲子さんのヴァイオリンが濃厚すぎると思ったが、ラザレフの完全にソリストを立てる演奏で徐々にうっとりするようなメロディを奏でていった。
いい演奏だったが、特にアンコールはなし。

しかし、なんといってもこの日に凄かったのは幻想交響曲
これまたラザレフが取り上げるのは珍しいのだが、リハーサルを緻密にやったのがよく分かるくらい、芸劇の時の演奏とは別物であった。
冒頭の弦からして濃厚で緻密。一つ一つ噛みしめるように進めていく。
第2楽章はTpクリストーフォリさんの明るい音が映えるように、ソロを浮き立たせるような「計算」も光る。
しかし、遅めのインテンポで進め、決してテンポを大きく動かすようなことはしない。
それが逆に強烈な説得力を持つ。
第4,5楽章での圧倒的なエネルギー。でもアンサンブルは決して乱れない。
ラザレフの凄さを改めて思い知ったといえよう。
これまで聴いた幻想の中、実演では一番感動したのである。

この日は熊本地震の募金をやっていて、ラザレフ本人もエントランスに出てきていた。

土日は自転車のレースがあったので、久々にさいたままで行ったが、響きは文化会館に似ていて、個人的には好きだった。

 

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