〈演目〉
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番
マーラー:交響曲第1番(ハンブルク稿 1893年)
〈演奏〉
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
トーマス・ヘンゲルブロック指揮
北ドイツ放送交響楽団
前日寝たのが3時頃、6時半頃に目が覚め、お腹を下してしまいました。
なんとなく消化不良起こしてるようです。
とりあえず朝ごはんを食べたのですが、またトイレへ2回。
この時から何となく体が熱っぽく、苦難の行軍の始まりでした。
しかし、ハンブルクへ行くのでそうも言っていられないので、正露丸を飲んでトラムでアムステルダム中央駅へ移動。そのオスナブリュックという駅で乗り換え(割と小さな自然のどかな駅でした)、
そこからハンブルクを目指します。
DB仕様の1両の除いて青いボディにチェコ語が書かれていたので、おそらくこの列車はそのまま乗っていればプラハに行くんでしょうね。
ハンブルクは初めてなんですが、駅が近づくと大きな貨物船やコンテナが見えてきました。ここは港町なんだなと実感しました。ドイツではもちろん初体験です。
駅に着くと、スモーカーの多さにびっくり。
アムステルダムでは最近スモーカーが減ったと話していたんですが、ハンブルクはやっぱりドイツなんだな、って思いました。しかも今まで行ったどこの地域よりも多い。
駅は吸い殻の山、昼間から酒を飲んだホームレス風のおじいさんが寝っ転がっていたり。
ドイツは地方によってカラーがかなり出ますね。
ちなみに天候は残念ながら強い雨。折り畳み傘を持ってこなくて失敗しました。
タクシーでホテルまで向かいます。
ホテルで体調不良のことを話すと、病院は今日はたぶん無理なので、ってことで薬局を紹介されました。食欲不振なので胃薬を。
あとはホテルに戻り、コンサートまで寝ることにしました。
ライスハレはコンサート会場まで歩いて10分ほど。
雨が振っており、傘をささないとちょっと辛かったですが、無事辿り着きました。
この日はNDRの中継車が外にいて、しかもカメラまでスタンバイ。
おそらく収録する日はこんな感じなんだろうなぁと思っていたのですが、あとから調べたところ、従来のハンブルク稿を写譜する際にマーラーからの手紙があり、それを元にさらに手を加えたVer.らしいのです。
今回はそれの世界初演なのでした。
前半のベートーヴェンは古典を知り尽くしたピリスとヘンゲルブロックによる、正攻法の演奏。
後半のマーラーですが、カメラがステージに入るわ、ハンディビデオカメラ持ったお兄さんが撮るわで、結構やり方がアナログなんですねw
マーラーは事前に買ったCDで予習はしていたのですが、通常版とは打楽器やホルンの使い方が違いました。
派手さでいえば通常版のほうがあるし、ホルンの起立もハンブルク稿ではありませんでした。
サウンドはNDRのカラッとした引き締まったサウンドで、シャープな演奏。ヘンゲルブロックのテンポ設定が速い(特にスケルツォで顕著)聴いていて、全5楽章あるこの交響曲の長さを全然感じさせませんでした。
ホールの響きはややデットながらも音響はよく、よほど隠れた場所にいなければ聴こえる感じでした。
終演後はスタンディングオベーション。ハンブルクの聴衆はかなり熱いハートを持っていますね。
立ち見も多かったほど、このコンサートは盛況でした。
マエストロの出待ちをしていたんですが、ハンブルクに音楽留学をしている中国人の女性曰く、楽屋にこのまま行けるよ、とのことなので、2階にあるヘンゲルブロックの部屋の近くまで行ったところ帰る寸前のところを廊下でキャッチ。
予想通りすごく優しい方でサインと写真を撮って頂きました。ハンブルク稿のCDを見せたらすごく喜んでくださいました。
帰りには雨はほとんど止んでいました。ホテルの近くにはレストランがあったんですが、若い人たちがとにかく大騒ぎ。ハンブルガーのイメージが大体掴めました。
もっと地域差を知りたいので、ハンブルクにもお友達がいればいいんですけどね。