ずっと楽しみにしていた、新日フィルの演奏会に行ってきました。
<演目>
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77
バッハ:サラバンド(アンコール)
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op.98
<演奏>
指揮:ダニエル・ハーディング
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
なんと言っても、楽しみにしていたのはイザベル・ファウスト
彼女の演奏にハマったのは2012年に先日亡くなったアバドとの演奏会をベルリンで聴いてから。
全部CD集めましたw
去年の11月にバッハの無伴奏ソナタ全曲を彩の国で聴いて以来です。
ファウストはやっぱり凄かった。以前の安定感に加え、さらに凄みが増した気がしました。
一方でハーディングも以前のスランプからは完全に脱していて、客席にも聴こえるくらい歌いながら曲をグイグイ引っ張っていく感じがありました。
指揮姿がアバドにだんだん似てきている。
ただ、フォルテでどうしても粗くなってしまうのは、オケというよりはハーディングなのかな、、、
というのも4月で上岡さんの演奏を聴いた時にはそんなことはなかったので。
感想を総じていうと、ファウストはやっぱり凄い。ハーディングはかなり変わったけど、やっぱり自分の好みとは違う。
そして、びっくりしたのが会場で配られたアンケート。
好きなオーケストラの選択肢が東京交響楽団(東響)、東京都交響楽団(都響)ときて、最後に読響とN響と来てるあたり、50音と思いきや看板指揮者をかなり意識した順。
そして最後には年収や世帯構成、妻子持ちかまで書かせるくらい現金な質問でした。
これでこのオケの本性が見えてしまった気がします。
前回の東響の件で書きましたが、客席埋めてナンボですし、利益も当然意識する必要があります。
今回の演奏会はいつもとは違い、非定期会員で満席になるようなコンサート。
そこに集う聴衆のデータをサンプリングして、定期会員に結びつけるかというのはいいアプローチだと思います。
ただ、具体的に書くのは控えますが、お金払わないとなると手のひら返すような言動も今日は見てしまい、純粋に音楽聴きに来てるはずなのに、媒介を通すことで色々と振り回されることに改めて気づきました。
22年間聴き続けたクラシックを聴くことをやめることはないと思いますが、国内コンサートの比重が多い生活の見直しから始めようと思い、先ほど7月上旬のあるチケットを手放しました。
これからはそういった心配のない日フィルと海外を主に、終わった後心地のよい演奏会を探そうと思います。
とはいえ、自分の力だけではどうしようもない不可抗力も働くので100%は難しいですが。
というのも、打ち込める趣味をようやく先週見つけました。
少しずつ比重変えていきます。
今月一杯はコンサート三昧で、明日はノット/東響のブラームスの4番です。
比較が楽しみです。