前の記事にも書いたように最近はコンサートの数を厳選せざるを得ない状況で、他にも色々行きたいコンサートはたくさんあったんですが、9月は日フィルの2公演のみでした。
9月は結構美味しいコンサートがあったんですが、、、
特に都響と読響は時間が許せば行きたかった。
でも行ったコンサートは両方とも最高でした。
まずは1番目。2ヶ月ぶりのコンサート。日フィルの定期。後期最初の演奏会。世界を羽ばたくヤマカズの華々しい幕開けでスタート。
リヒャルト・シュトラウス生誕150周年の今年。
<プログラム>
リヒャルト・シュトラウス:ばらの騎士よりワルツ第1番
シェーンベルク:浄夜
リヒャルト・シュトラウス:ドン・キホーテ
<演奏>
チェロ:菊地知也
ヴィオラ:パウリーネ・ザクセ
リヒャルト・シュトラウスというと大編成で「鳴らす」曲が多いのを敢えて、「聴かせる」プログラムを並べるのがヤマカズ流。
そして、びっくりしてしまったのが、彼がスイスロマンド管で熟成させたサウンドを、そのまま馬力が身上の日フィルから引き出してしまったこと。
マエストロが理事長と笑顔で抱き合いながら「スイス・ロマンド管の音が出ちゃったー!」と興奮気味に話していたのが忘れられません。
この夏でマエストロもオケも、すごい深化を遂げていました。ホントどこまで変わっていくのか分からない。でもまだまだ伸びしろはたくさんある。
ドン・キホーテはマエストロ自身が「英雄の生涯」より難しいと話してましたが、そりゃあんなに聴いてて楽しいドン・キホーテ聴いたことないですもん。
ミュンヘンで聴いたハイティンク/バイエルン放送響の時よりも聴いててワクワクしました。
ヤマカズさんのカリスマ性と、日フィルのポテンシャルとひたむきさが成せる業だと思いました。
今期はまた更に楽しみが増えました。