コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】下野竜也/都響 2015/1/15(Thu)

曲目

《日本管弦楽の名曲とその源流19(プロデュース:一柳慧)》

川島素晴:室内管弦楽のためのエチュード(新作を含む6曲版初演)(2001-14)

シュネーベル:シューベルト・ファンタジー(1978/89)*

カーゲル:ブロークン・コード(2000-01)*

*日本初演

 

行くかギリギリまで迷って、結局行った今年初めてのコンサートは初シモーノでした。 しかもオール現代音楽。 これを定期演奏会でやってしまうんですから、某放送オケとは大違いかなと。ただ、オール現代音楽ではさすがに耳が肥えたトキョラーを前にしても客入りは半分ほど。

一方、演奏は縦の線ザクザクが身上の都響から、精緻かつニュアンスに富んだ響きを引き出し、特に弱音部の説得力と無調の音の中にも横の流れを引き出した下野さんは、噂に違わぬ凄いマエストロでした。

下野さんは現代音楽と古典/ロマン派のプログラムをはっきり分けるのが、同じく現代音楽を得意とするノットとの最大の違い。

 

 

来週は読響でマーラーの5番を振るので、聴きに行きたいと考えています。

一番聴きたいのは、彼が得意とするブルックナーなんですけどね。

最近はブルックナーを振る人、振れる人が少なくなってしまった。

今日の演奏を聴いて、下野さんはなるほど、ブルックナーの人だなとはっきり分かりました。

 

 

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