山田和樹(指揮)
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)
横浜シンフォニエッタ
W.A.モーツァルト/交響曲 40番
D.ショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲 第1番
F.シューベルト/交響曲 5番
このオケは小編成だけど、各ソロパートがうまくて、フランスのオケのようなキラキラした響き。まさにヤマカズさんがスイスロマンド管弦楽団を振った時のように。
今回の目玉はなんといってもクニャーゼフによるショスタコーヴィチ。
プレトークで普段は陽気な話題で会場を沸かせるヤマカズさんもショスタコーヴィチの話になると、さすがに神妙な面持ちになる。
特にクニャーゼフは5年前にフランスで聴いて、ずっと鳥肌が立ったままという、強烈な体験だったらしい。
そのヤマカズさんの言葉そのままにクニャーゼフの演奏は凄かった。
とにかくスケールと語り口からして雄弁。かといって誇示するような演奏ではない。無駄なものを削ぎ落した、しかし熱い音。
再起不能と思われる病気にあったり、交通事故でパートナーとチェロを失ったり、、、
そういうものを乗り越えてきたからこそ出せるホンモノの音。
聴いててずっと身震いがしました。
フィリアホールは遠いけど、また来てよかったです。
そういえば、ヤマカズさんのサイン会の時にスイス・ロマンド管弦楽団聴きたいと言った時に聴くの忘れたんですが、同管弦楽団の次期音楽監督にジョナサン・ノットが決定。
どういう音になっていくんでしょうね。
このことは機を改めて書きたいと思います。