指揮/飯守泰次郎
曲目
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』序曲
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「前奏曲と愛の死」
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ワーグナーで非常に評判の高い飯守泰次郎、新国のパルジファルも聴きに行きたかったけど、スケジュールや予算の関係で断念。
でも、この人の指揮でワーグナーを聴いたら本当に素晴らしいだろうというのが体感できた。
まず、出てくるオケがシンフォニックで金管バリバリなオケであるはずの都響ではなく、いぶし銀で音のバランスがシュターツカペレ・ドレスデンを思わせるような木管を浮き立たせ、金管は控えめ、そして低弦を強めに出すようなアプローチ。
飯森さんの指揮は右手の肘がほとんど動かず、見た目的にはぎこちなく見えるんだけど、そんなの全く気にならなくなるほど、カペルマイスターの音がする。
先週は縦の音ザクザクで、Tpが飛びててたオケとは思えない音。これだけ違う音を出すのだからリハは相当やったと思うんだけど、飯森さんは細かいキューは出していなかった。結構オケに任せていた感じ。
ブラ4ももちろんよかったが、やっぱりワーグナーが格別。
歌わせ方がもう劇場の人。
さて、秋の「ラインの黄金」を聴きたくなった。