先週は体調不良でドヴォ7のシンフォニー・ホールでの公演をキャンセルしたようだけど、今回の3番は7年間の集大成と呼ぶに相応しい出来だったと思う。
過度に情緒的になることがなく、スケールが大きくあくまで自然体。それでも積年の想いがにじみ出るような演奏だった。
昔、ネルソンスのマーラーというと、NDRとの5番やCBSOとの9番を聴いたことがあったが、彼にしては自信がなさげで、ちぐはぐな演奏が多かった。
しかし、大きな話題になった先日のマーラーの5番や、BSOとの6番は非常に雄弁な音の造りで、ようやくマーラーを手中に収めた感がある。
8/8にはタングルウッド音楽祭で8番を振るし、来シーズンは7番にも挑戦する。
一方で元々得意だったショスタコーヴィチはBSOとの5-10番の録音計画が決まっており、これまた楽しみ。
2011年のBPhやRCOを振った8番は超名演だが、CBSOとの7番はせかせかしているので、10月に予定されているRCOとの演奏に期待。
最近、時代はマーラーからショスタコーヴィチに移りつつあるのかな、と思う。
マーラーチクルスをやると聞いても、ちょっと飽き飽きしてきてきた感があるので。
このことについては、最近のラザレフの演奏などを中心に稿を改めて書きたい。