このニュースは自分にとって突然で、会見20分前にミュンヘンの友達からのメールで知った。
たまたま家に帰ったところだったので、DCHにスタンバイ。
ネットでは既にキリル・ペトレンコ当確と出ていたので、やっぱりネルソンスではないんだなと思いつつ、その瞬間を見守った。
ティーレマンとネルソンスを巡る団内の対立を見て、おそらくティーレマンにもネルソンスに決まることはないと思っていたが、下記の記事によると、次のような流れらしい。
キリル・ペトレンコに決定→本人に電話したが断られる→団内がティーレマンとネルソンスを巡って対立→やっぱりキリル・ペトレンコをお願いをすることでまとまり、本人も受諾。
問題はいつスタートするかだった、とのこと。それはこれから詰めていくとのこと。
オケにとっては分裂を避けるために最善の策をとったということになる。
そして、記者会見ではマネジメントは「俺様のように振る舞う指揮者はいらない」と言い放ち、ティーレマンのような指揮者は求めていない、という強いメッセージを感じ取った。
色々と過去のオケとトラブルを起こしているティーレマンは今後ヘソを曲げて、キャンセルすることがあるかもしれない。
キリル・ペトレンコはバイエルン州立歌劇場での評判が大変よく、オペラの人という印象があったが、バイロイトでのリングの印象が悪かったので、決まった当初はがっかり感が強かった。
しかし、BPhのスクリャービンは本当に素晴らしい。いかにもこのオケが好きそうな縦の線がはっきりした音と情熱。
オケへの客演もたった3回。正直情報が少なすぎて未知数というのが正直なところだが、オケも同じ思いなのでは、と個人的には思う。
いずれにしても情報収集しつつ、今後を見守りたい。