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コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】ノット/東響 リゲティ、J.S.バッハ、ショスタコーヴィチ@ミューザ川崎シンフォニーホール 2015/11/23(Mon)

すっかり更新滞ってましたが、ぼちぼちアップしていきます。

 

指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:エマニュエル・アックス

リゲティ:ポエム・サンフォニック ~100台のメトロノームのための
J.S.バッハストコフスキー編:甘き死よ来たれ BWV478
リヒャルト・シュトラウス:ブルレスケ ニ短調 ~ピアノと管弦楽のための
ショスタコーヴィチ交響曲 第15番 イ長調 作品141

今年、国内で1,2を争うくらいに楽しみにしていたコンサート。
特に海外でも演奏機会がなかなかないのではという、リゲティの「100台のメトロノーム」を始め、それに休憩なしで繋がるストコフスキー編のJ.S.バッハからリヒャルトのブルレスケという、ノットならではのセンスが光るプログラム。


当初11/22に行く予定だったのが、所要で11/23に変更。
サントリーは撮影禁止だったらしいが、ミューザではそのようなことはなく、多くの人がカメラを向けていた。

開演同時に100台のメトロノームが鳴っていて、メトロノームの音というよりは何かミシンが何台も動いている工場のように聞こえた。
それも15分,20分と経っていくうちに個々のメトロノームの音が分かるようになってきた。まさに振り子時計が動いているような様だった。
14時になって残り2-3台くらいが鳴っている時にノットが登場。残り1台になってノットが下を向き、静かに時を待つ。
この瞬間が最高だった。

そして、最後の音が鳴り終わって、余韻が消えてから低弦が力強く「ブン」という音を立てて鳴り響いた。

バッハのオリジナルではなく、ストコフスキー編を選んだ意味が分かった。
祈るような響き。
そして演奏中に静かにアックスが登場。最後の和音が消えると同時に舞台が明るくなり、おどけた「ブルレスケ」が開始された。
このコントラストとアックスの卓越した技巧に酔いしれた。ノットはもっと鋭角に重心を低く攻めるのかと思ったが、思いのほかソフトな当たりで、アックスを立ててたような気がする。個人的にはメータ/BPhの演奏が強く印象に残っているが、ノットのアプローチはアバドに近い感じ。

休憩後はショスタコーヴィチの15番。


この曲はバンベルク響との放送音源を聴いているので、イメージを持っていたが、個人的に一番好きなハイティンク/RCO盤よりシャープで
ゴリゴリ鳴らす感じ。でも、ミューザに響くチェレスタの音は味わい深く、「生と死」の狭間を若き日の思い出を回想しながら眠りにつく、この曲単体だけではなく、全体を通してそんな印象を強く持ったプログラム。

ノットはやはり天才である

 

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