コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】ノット/東響 フェルドマン、バルトーク、ドヴォルザーク@オペラシティ 2015/11/28(Sat)

東京交響楽団
東京オペラシティシリーズ第89回

指揮:ジョナサン・ノット
ソロ・ヴィオラ:武生直子

 

フェルドマン:ヴィオラ・イン・マイ・ライフⅡ
バルトーク:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
ドヴォルザーク交響曲 第8番 ト長調 作品88

 

弦がメインのプログラム。
小編成のフェルドマンから弦チェレまで、東響自慢の弦の響きが美しい。
ノットがこのオケに課してきた「ドイツ的なダークな響き」がしっかり身についている。
ここまでは精緻な演奏といった感じでだいぶセーブしていた。

ところが後半のドヴォ8から、ビュンビュンとオケが鳴る。


でも、さすがノットだと思ったのは、残響過多になりがちなこのホールに編成の大きな曲を持って来なかったこと。
全体の見通しがよく、バンベルク響との放送録音で聴いた解釈とほぼ同じでジャーマンなドヴォ8だった。

 

これで今年のノットは残念ながらおしまい。次会えるのは来年4月か。

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