フェルドマン:ヴィオラ・イン・マイ・ライフⅡ
バルトーク:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88
弦がメインのプログラム。
小編成のフェルドマンから弦チェレまで、東響自慢の弦の響きが美しい。
ノットがこのオケに課してきた「ドイツ的なダークな響き」がしっかり身についている。
ここまでは精緻な演奏といった感じでだいぶセーブしていた。
ところが後半のドヴォ8から、ビュンビュンとオケが鳴る。
でも、さすがノットだと思ったのは、残響過多になりがちなこのホールに編成の大きな曲を持って来なかったこと。
全体の見通しがよく、バンベルク響との放送録音で聴いた解釈とほぼ同じでジャーマンなドヴォ8だった。
これで今年のノットは残念ながらおしまい。次会えるのは来年4月か。