指揮:マレク・ミンコフスキ
ルーセル:バレエ音楽《バッカスとアリアーヌ》 op.43 - 第1組曲&第2組曲
ブルックナー:交響曲第0番 ニ短調 WAB100
この年の公演でも5本指に入った名演。
まず、ルーセル。
自分は行けなかったのだけど、ビゼーが評判高かったのがすぐに分かったルーセルの
響き。
都響の機能性はそのままに、フランス的な艶やかさが加わっており、聴いていてうっとりするほど。
縦の線を基調に正確に弾くことができる都響に足りないものはこれだと痛感した。
ミンコフスキの指揮はシンプルで身振りも大きくないし、特別なことは何一つしていないように見える。
まるで魔法にかかったかのようであった。
逆に後半のブル0がどうなるか、期待と不安が入り混じっていたが、杞憂に終わった。
ドイツ的な低弦ゴリゴリの演奏で、曲に合わせた自在な振り方ができることが分かり、ミンコフスキの
凄さを痛感した。
こういう人が音楽監督になってくれないかなと思った次第。
ほぼベストメンバーを揃えた都響でも皆さん満面の笑みであったといえよう。