指揮:アンドレア・バッティストーニ
ソプラノ:安井 陽子
アルト:竹本 節子
テノール:アンドレアス・シャーガー
バリトン:萩原 潤
合唱:東京オペラシンガーズ
ベートーヴェン/序曲『レオノーレ』第3番
ベートーヴェン/交響曲第9番『合唱付』
2015年の第九第2弾はバッティストーニ。
完売御礼で、早めに買っておいてよかったと思った。
さて、演奏であるが、レオノーレ序曲第3番からして、覇気があり、伸び伸びした演奏。
第九はテンポが速いながらも、強烈な推進力で押す演奏。
第1楽章、第2楽章はよかったが、第4楽章は粗さが目立ったように思う。コーラスもシャーガーは奮闘していたが、全体的にバッティストーニに煽られだったように思われる。
これを才気ととるか、暴走ととるかは評価が分かれそうである。
終演後にソプラノの安井さんは「バッティストーニのエネルギーに圧倒されすぎて放心状態でした」と言っていたが、それがまさにこの演奏会を象徴している気がしたといえよう。