日本フィルハーモニー管弦楽団
第316回横浜定期演奏会<春季>
指揮:ピエタリ・インキネン
ソプラノ:大隅智佳子
メゾソプラノ:池田香織
テノール:錦織 健
バス:妻屋秀和
合唱:晋友会合唱団
この日はノットとのダブルヘッダーであり、昭和風ダッシュでみなとみらいに向かった。
電車が遅れるハプニングもあったが、無事に会場に到着したのであった。
インキネンの指揮はティーレマンにかなり似ているが、フォルテの時も大きなアクションはほとんど取らず、汗をかかない指揮者と言われている。
オペラ指揮者だけあって見通しがかなりよく、サウンドも(特にピアニシモが)クリア。繊細な音を出す。
一方、フォルテもしっかり鳴っており、テノールの声量にはやや不満があったが、独唱、合唱ともに総じてよく、特にバスの美声にはしびれた。
課題をあげるとすれば、フォルテの時に弦が負けて、金管が飛び出して聴こえることか。
金管でいけば、ホルンの日橋さんが抜け、トロンボーンの藤原さんも乗り番ではなく、クリストーフォリさんが孤軍奮闘であった。
全体では悪くないものの、各パートに顔となるリード役がいないことと、弦の底上げは必要であろう。
そこはヴァイオリニストでもある、インキネンのトレーナーとしての腕に期待したいといえよう。
サイン会をやっていたので、タコ5のCDを買ってみたが、これはいいぞ。