指揮:クリスティアン・ヤルヴィ
ペルト :フラトレス~弦楽オーケストラとパーカッションのための(1977/91)
ペルト:交響曲第3番(1971)
ライヒ :デュエット~2つの独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための(1993)
ライヒ:フォー・セクションズ(1987)(日本初演)
クリスティアン・ヤルヴィはMDRとのブラ1と、ベルリン・フィルとのチャイ4を聴いたことあるだけだが、特に前者はトスカニーニを思わせるようなストレートで剛直な演奏をするイメージが強かった。
そんなクリスティアンが、現代曲を都響とやろうものなら、悪かろうはずがない。
でも、「現代曲」と身構えていたが、いい意味で裏切られたといえよう。
しかも、クリスティアンがこんなにペルトとライヒを得意にしていて、CDもこんなに出しているとは知らなかった。
プログラムに記載があったが、ペルトもライヒも、この日演奏された曲は「前衛音楽からの脱却」がテーマ。
ペルトのフラトレスやライヒのデュエットは、語弊を恐れずにいえばヒーリング音楽に近い。
ペルトはヤルヴィ一家が揃って紹介していて、この年代にしてはかなり親しみやすいエストニアの作曲家。
クリスティアンが録音しているCDを買ってしまったといえよう。
このあとはプロムナード・コンサート。
かなりメジャーな曲が並ぶが、どんな風に聴かせてくれるか楽しみであるといえよう。