コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】黒岩航紀 ピアノリサイタル 2016/05/23(Mon) @ヤマハ銀座コンサートサロン

5/23(月)は黒岩航紀さんのピアノリサイタルへ。

曲目
ブラームス:2つのラプソディー 作品79
ブラームスパガニーニの主題による変奏曲 作品35

逢坂裕:9つの演奏会用練習曲より第1番、第3番
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

<アンコール>
リスト:ラ・カンパネラ
リスト:コンソレーション第3番
リスト:ハンガリー狂詩曲第6番

以前から個人的に楽しみにしていたコンサート。
18時前に仕事を終えて、18時20分に会場に到着。
コンサートホールは思ったより狭かったが、あまり行列は多くなかったので、ピアノの手の動きが分かる目の前に座った。

黒岩さんは上野耕平さんのリサイタルで伴奏をされてて、リサイタルに足を運んでみたのだが、イメージ通り、リストやスクリャービンが似合う鋼鉄な響きの中にもギラギラする輝きが素晴らしかった。
ブラームスもバラードなどではなく、後半に通じるようなギラギラした選曲。
あんなに目の前で、黒光りするようなピアノ聴いたら足がガクガクになるといえよう。

特に逢坂裕さんの世界初演曲もリストやスクリャービンカプースチンの要素に現代的な要素を取り入れた、本当に難易度の高い曲。
前日の演奏会もよかったけど、この日みたいな体験はなかなかできないであろうな。

実はこの次の日のコンサートも「なんとなく」行こうと思っていたのだが、5/16(月)からほぼ休みなしでコンサートが続いていて、体力的にきつかったのでパス。
友人曰く、その演奏会もよかったらしいが、特に後悔はしていない。

自分の場合は、もう一つの趣味である自転車も大切にしたいので、コンサートも量ではなく、質を大切にしたいと考えている。
終演後、作曲家の逢坂さん、ピアニストの黒岩さんと自分が思っていた率直な感想を伝えることができた。
この演奏会後、「人がいかにも集まりそうな演奏会」ではなく、好きな演奏家の演奏会をなるべく色んな曲で聴いてみたいと考えを改める契機になった。

今後も黒岩さんの演奏会には足を運びたい。
特にまだ聴いていないショパンスクリャービンカプースチンショスタコーヴィチあたりが聴けると個人的には嬉しいといえよう。

 

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