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コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【雑記】近況、最近音楽に思っていることについて

本来であれば今頃、ベルリンのリッツ・カールトンで朝食を摂っている頃だった。

今は東京の自宅でこの記事を書いている。

 

10月こそ8公演行ったものの、11月は4公演のみ。

ずっと前から楽しみにしていたラザレフのグラズノフを仕事で聴けずじまい。本当に悔しかった。

 

12月8-18日までお休みをもらい、ドイツに行くはずだったが、11月下旬に鼻風邪を引き、毎週のように24時間勤務の日があったりですっかり心身ともに参ってしまっていたところに、12月5日の夜から流行りの急性胃腸炎になってしまい、38-40℃の熱を出してダウン。

旅行については、ミュンヘンにいる友人にも久々に会いたかったし、キリル・ペトレンコの振る「マクベス夫人」を非常に楽しみにしていた。

しかし、行っても風邪がぶり返すと考え、全部予定をキャンセルして、自宅で療養することに決めた。

休息は必要だと考えていたので、予定通り休みはもらうことにした。

 

食欲が戻って運動を再開しても心拍が上がると胸が苦しい。再度医者に行ったら、熱を出したことで体が弱っているので、12月16日の金曜日まで運動してはダメと言われた。

そんなわけで家で映画やドラマを観たり、本を読んだり、ドイツの食事やホテル代に充てる予定だったお金で前から欲しかったヘッドホンT5pの上位モデルである、T1pを購入したり、洋服買ったり、もう一つの趣味であるロードバイク関連のグッズなどを買ったり。

 

こうして家で本を読んだりするのは久々で、仕事のみで日々のニュースもチェックできないような毎日を過ごしていたので、自分に対してようやく落ち着いて向き合うことができた。

最近、すごく影響を受けたのは、流行りの「逃げ恥」に出演している星野源さん。

俳優、シンガソングライター、文筆家という多彩な才能の持ち主ではあるが、いわゆる「芸能人」的なキラキラしたオーラはない。ただ、自分のことをよい意味で包み隠さず話すので、物凄い努力や苦労(くも膜下出血で2度入院)をしてきたことに心を打たれずにはいられない。自分の1つ上ということもあり、すぐにファンになってしまった。

 

 

だいぶ前置きが長くなってしまったが、クラシックに話を戻そう。

最近、正直言うと、クラシック全体への興味は薄れてしまっている。特にオーケストラに対しては。

もちろん、良い演奏には感動するのであるが、感動するものとそうでないものの差が激しい。

最近感動したのは、オーケストラに限っていえば、P.ヤルヴィ/N響マーラー3,8番、ラザレフの横浜定期のラフ2x2、井上道義/N響タコ12、ヤンソンス/BRのマラ9か。

 

心を揺さぶるオケと指揮者に変化が生じているのが分かる。それで何故かなという考えていった時にオーケストラの運営側に姿勢や体制も大きく作用しているのではないかと考えるようになった。特にオケについては、年間プログラムの組み方や、マネジメントの方の態度や客層を見て、良好な関係かそうでないか、応援したいか否かを感じるのだ。

特にオケは(室内楽もそうだが)、聴衆が演奏会の雰囲気作り、さしては演奏に大きな作用をもたらすと考えている。

 

このブログを頻繁に書いていなかったこともあり、バイネームで恐縮なのだが、オケ別に個人的な想いを書いてしまおうと思う。

 

 

N響

最近、自分の中で一番好きな在京オケ。

何と言ってもパーヴォ・ヤルヴィとの相性が抜群。

正直昔はパーヴォが苦手であったが、パーヴォ自身もテンポの揺らし方が大きく変化し、N響の巧すぎるメンバーと奏でる音はまさに、コンセルトヘボウとベルリンのいいとこ取りとしたようにすら感じられる。本当に幸せなひとときだ。

そして、そんなN響を陰で支えているのは私と親しくしている友人が密かに「神」と読んでいるIさん。

N響のようなオケはいわば国営に近く、資金に困ることはなく、そこにあぐらをかいてしまいがちだが、Iさんは本当にファンのことを大切にしてくださる。理不尽なことでモンスターなお客様に怒鳴られたりすることもしばしば、それなのに「演奏本当によかったですよ」と話すと、自分のことのように喜んでくださる。まさに「神」なのだ。

音楽の話をしている時の顔に喜びを感じる、本当にこの方は音楽が好きなんだなと。

 

 

都響

相性がいい指揮者とそうでない時の差が激しく、現在の常任指揮者はフォルテが耳にキンキン突き刺さり苦手。弱音部は綺麗だが、フレーズがブツブツ切れたり、アンサンブルに粗が見られる。他の指揮者でも特に散見される。最近は金管もお疲れな様子。

一方、インバルの時は完璧だが、逆にいうと、自発性に欠けるように思われる。

N響との違いは、個々のプレーヤー自体の腕は大差ないが、各自が自己主張するように聴こえてしまうのは、今のベルリン・フィルと似ていると思う。

プレーヤーも事務方も上から目線で、インバル時代からの熱狂的なファンが存在するが、自分はそうした部分に嫌気がさし、冷めつつある。

 

・東響

ノット就任で一気に音が変わったと思ったのだが、3年目の今年は苦戦しているように思われる。

特に昔からノットが課題と言っていた「ドイツ的なダークな響き」が身についたかと思ったが、やはり低弦が物足りない。

プログラムの組み合わせに妙があり、最初の年は本当に胸を踊らせながら聴いていたが、今はブル8一本勝負など、「常識的」なプログラムを組むようになっており、そういう時はオケの限界値が見えてしまう。

また、このオケほど「お金」に対して露骨な態度を取るオケはないだろう。どこのオケも寄付のお願いはしているが、大金出した人には跪くがそうでない人には相手にせず、という姿勢が露骨過ぎて、こちらも「コンサートに行ってまで不快な思いはしたくない」と思ってしまうほど。

また、来年のプログラムはノット偏重になっており、他の指揮者が今年よりも落ちてしまっている。

2026年までの契約がどこまで続くのか、運営側の体力は持つのか不安になってくる。

 

 

・読響

指揮者、プログラムともに魅力を感じない。楽しみは日フィルから移籍した日橋さんのホルンを聴くこと。

来年は今年よりはプログラムが楽しみだが、学生券が25歳以下に限定されたりと、世知辛くなっているし、あまりマネジメント側の態度にはいい想いをしたことがない。上から目線だと思う。

 

 

・日フィル

在京オケの中で一番ファンフレンドリーなオケだと思う。古参のファンも多く、そういった人たちをずっと大切にしてきた。

個人的にはラザレフの時の強靭な弦が好きで楽しみなのだが、インキネンの時は弦が薄くなってしまうのが残念。

金管トロンボーンの藤原さん、トランペットのクリストーフォリさんが奮闘しているが、二回連続で首席ホルンが他に引き抜かれてしまったのは大きい。

ラザレフのロシアプログラムが好きで行っていたが、インキネンのドイツ物には正直期待できないかなと思う来年。

 

 

・東フィル

日フィルやN響と並んで、ファンを大切にするオケ。ピット経験が豊富な文化も影響しているのだろう。そして、芳醇で贅沢なサウンド。

残念なのは、来年のプログラムがあまりにも面白みに欠ける点。たぶん来年一番つまらない。予想通り首席指揮者になったバッティストーニの出演回数も少ない(サントリーホール休館の影響も大きいと思う)。

 

 

・新日フィル

昔は上岡さんのファンだったが、去年読響で聴いた第九がトラウマになってしまっていて、全然足を運べていない。

運営は上岡さん自身仰っているが、結構きつそうである。

前はプレーヤーの高齢化が進み、各々の目つきに輝きがなかったが、今はどうなっているのだろうか。

名物プレーヤーが入ったという話も聞かないし。

そして、上岡さんの意向だと思うが、プログラムが保守的過ぎる。

 

 

以上、主に足を運ぶオケについて、辛辣ながら書いてみた。

最近は演奏家との距離が近く、聴衆の品がよい室内楽に行くことが多くなった。

来年はN響は定期会員に復帰するが、それ以外は大体がスポット参戦になり、今年よりも回数は半減するでだろう。

同じ時期に同じ曲をぶつけ合うオケが多くなり、そこにお互いに対する敬意が足りない。垣間見えるのは妬みと足の引っ張り合いだ。そんなものを見に行きたいのではない。

その分、もう一つの趣味のロードバイクに力を注ぎつつ、今まで行けなかったJ-POPのライヴなどに運びたいと思う。

仕事柄なかなか難しいが、タスクを前倒しで進めて、上がると決めた日には絶対上がれるようにしたい。

海外遠征は今のところ白紙だが、ヤンソンス/BRとネルソンスが重なっている時にリベンジしたいと思う。

 

感動するものとそうでないものの二極化が進み、何故か涙腺が脆くなった。

新たな発見は減るかもしれないが、量より質を大切にしたい。

 

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