朝8時頃に起床。さすがに疲れて寝ていた。
でも、ホテルで時差調整できたし、時差ボケは全然なしで健康状態も良好。
一応日本から毎日飲んでるR-1と龍角散を調達して、風邪には気をつけた。
日の出は7:54なので、朝もかなり暗い。
こっちではホテルのビュッフェでブランチを取って、昼寝してから散歩に出たり、コンサートに行くスタイルが多い。
朝ご飯。
ホテルは€70くらいだったが、かなり食事が充実していた。
朝からがっつり食べて、昼の心配をしなくて済むようにしている。
今日行くコンサート会場は最近できたばかりで場所だけ下見しようと思って、散歩がてら行ってきた。
外は通り雨があったが、自分が出る頃にはすっかり晴れていた。
ホテルはチェックポイントチャーリーのすぐそばで、あの有名なモニュメントもある。
そこから歩いて15分、外見がアパートみたいで、看板見るまで分からなかったところにブーレーズザールはあった。
ドイツは車に強くて、首都ベルリンならスーパーカーを見るかと思ったが、皆無に近かった。ベルリン自体が質素な生活の人が多い。
でも、車好きな人はいるもので、アメリカから来たという観光客の女性が可愛いミニクーパー乗ってるので、話しかけたら喜んでくれて、車に乗せて写真を撮ってくれた。彼女は今日帰るらしい。
ミュンヘン在住のSさんが昨日と今日のコンサートを聴きにベルリンに来ているというので、お昼ご飯を食べようと思ったが、近所のキオスクでやろうと思った現地のSIMの手続きが進まなくてお会いできず。
SIMはやっと15時くらいに開通した。
どうやら最初にホテルの滞在場所書かなかったので、審査降りなかったらしい。
ちなみにSIMは近所のキオスクや携帯ショップで手に入る。
SIMフリーの端末を持っている人にはオススメ。
自分はデータ専用プランで€25で、1ヶ月5GB使える。LINEも問題なし。
音声通話が必要な場合には3GB+音声というプランもある。
ドイツは場所が悪いところだとすぐに3Gになってしまい、ネット環境は日本のほうが恵まれているが、その分Wi-Fiが使えるところが多い。
コンサートは16時からなので、携帯をピックアップしてコンサート会場に向かう。
この日のコンサートはベルリン・フィルの首席フルート奏者のパユ、チェロがケラス、ピアノはリサージュで、室内楽のコンサート。
昔はオケにしか興味がなかったが、室内楽も好きだ。特に現地の曲は現代音楽を積極的に取り上げて「攻める」プログラミング。
古典も取り上げながら現代も組み込んできて、日本ではまず聴けない組み合わせだ。
パユの素晴らしさもさることながら、圧巻はケラスのチェロだった。
繊細で表現力に富んでいる。イザベル・ファウストのチェロ弾くとこんな感じになるだろうというと、イメージが付きやすいだろうか。
Sさんとは休憩中に再開してハグ。
ヨーロッパに行く前にメールするくらいではあるが、6年くらい欠かさず連絡を取っている。
コンサート後はSさんとベルリンっぽい料理を食べようってことで、ドイツ料理の店に連れていってもらった。
Sさんは日本人ピアニストで、現地で劇場のプロンプターとして歌手の稽古つけたり、オーディション選考委員をやったりしている。
SNS嫌いで、FacebookやTwitterもやってないので、もっぱらメールで連絡する。
今どき珍しい人ではあるが、時代に流されることなく、ドイツで自分のペースで生きている感がする。
もう3年もあっていないので、話が本当に尽きない。
話題は音楽業界や演奏会の感想が多いけど、お酒が入るとプライベートな話も割とするくらいには仲がいい。
自分は20時からフィルハーモニーでコンサートがあったが、彼女も急遽来ることになった。
夜のコンサートはメッツマッハー/ベルリンドイツ響。
メッツマッハーはベルリン・フィルやウィーン国立歌劇場に客演するほどの実力がありながらも、選曲がかなり現代音楽よりなせいか、新日フィルのポストも1年で辞めてしまった。
なのでヨーロッパでこそ聴きたい人だ。
開場はかなりマニアックな選曲なのに、席が8-9割は埋まっていて、割と現地の年配と思われる人が退屈する様子もなく、じっと聴いているのには驚いた。
これがクラシック音楽の最先端の地ならではあろう。
演奏も質が高くてよかった。
帰りはSさんと一緒にホテルまで歩いて帰った。
途中、ユダヤ人虐殺の歴史を展示している「テロのトポグラフィー(Topographie des Terrors)」の前を通り、
「入場も無料なので、時間ある時、ここに是非来てみて」
と言われた。
話題が尽きないので、自分のホテルで1杯だけ飲んで、近くに泊まっていた彼女は帰っていった。
1時過ぎに就寝。