もう4月になってしまったので、今更感はあるんだけど、個人的に注目のしている指揮者を何人か挙げてみたい。
1. アンドリス・ネルソンス
もう挙げるまでもないくらい世界中から引っ張りだこで、来年のニューイヤー・コンサートへも出演も決まり、ライト層からの知名度も格段に上がるであろう。
今年は5月にゲヴァントハウスとの来日公演が控えており、ゲヴァントハウス、ボストンともに2019/20シーズンのプログラムが発表になった。
現地指導したベルリン・フィルとのマラ2、ゲヴァントハウスとのブル9ともに超のつく名演であり、今年はブルックナーの8番などに期待。
年々歌わせ方が深化しており、ここ数年で風貌も指揮姿、音楽への踏み込み方も大きく変わった。
一番楽しみなのは、ゲヴァントハウスで2021年5月に開かれる、マーラーフェストである。
本家コンセルトヘボウのマーラーフェスト2020がかなりがっかりがメンバーだっただけにこちらは期待大。2021年はもちろん万難を排して全曲聴きに行く予定である。
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2. マンフレート・ホーネック
ピッツバーグ響の音楽監督でヨーロッパのオケにも客演しているホーネック。
もともとはウィーン・フィルの出身で、弟のライナー・ホーネックもコンマスかつ指揮者である。
アメオケとの相性が抜群で、卓越したバトンテクニックとオケのドライブのさせ方がすごい。
特に手兵のピッツバーグやシカゴ響はホーネックのやりたいことにオケが共感しているのが伝わってくる。
歌いまわしに割と癖があるので、人によっては好みは別れるかもしれないが、このドヴォ8などはキレッキレで彼の名演の1つである。
3.アレクサンダー・リープライヒ
もう50歳になるが、小編成の演奏とポーランドものを得意にしている指揮者。
レパートリーとしては、ベートーヴェン、モーツァルト、メンデルスゾーン、J.S.バッハなどの古典からブルックナーやR・シュトラウスなども振り、ポーランドのシマノフスキやルトスワフスキにも深い思い入れがあるようだ。
12月に去年9月から音楽監督を務めるプラハ放送響の演奏会に行ったが、音楽が常に肯定感で満ち溢れ、前に前に明るい音で進んでいく姿が忘れられない。
本人も至って気さくで、物腰が柔らかく、音楽の感想を伝えると嬉しそうに喜んでくれる。
「オベロン」序曲
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他にはノセダ、フルシャ、エラス=カサド、今後の動向が注目されるティーレマン、ガッティ、今年のN響夏に客演するスロボデューニクあたり。
この指揮者たちについては、もっと情報を更新してから追記する予定。