コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】ノット/東響 ウェーベルン/シューベルト/ブラームス@オペラシティ 2014/4/27(Sun)

<演目>

ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品 作品10

シューベルト交響曲 第4番 ハ短調 D.417 「悲劇的」

ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15

 

<演奏>

指揮:ジョナサン・ノット

ピアノ:佐藤卓

コンサート・マスター:大谷 康子

 

前日の体調不良もすっかりよくなり、コンサートが楽しめると思った矢先、近所のコンビニで床の水拭きをしていたところで転倒してしまい、時計のバンドが外れ、手に怪我をおってしまいました。

幸い怪我は擦り傷で済みましたが、コンビニの対応が非常に悪く、コンサート前なのに嫌な思いをしながら会場へ。

何かと最近はアクシデントが多いようですね。

 

久々のオペラシティ、今日もこの前のミューザほどではないものの、人がやっぱり少ない。7~8割といったところでしょうか。

 

わずか6分のウェーベルンの後、アタッカでシューベルトの4番が「ドワァァァーン」と鳴り響く。ここで今までとの大きな違いに気づく。

ノットが求めていた「ドイツ的なダークな響き」がオケに根付き始めていた。

スダーン全監督の元で鍛えられた東響、元々小編成では定評があったけど、バンベルク響のCDで聴いたようなかっちりしたドイツ的なシューベルト

そして、ウェーベルンシューベルトとアタッカで持ってきたノットはさすが。

ウェーベルンシューベルトの間に拍手を入れてしまうと、どうしてもウェーベルンが他のプログラムに比べて浮いて聴こえてしまう。それを防ぐことでウェーベルンの「布教」もやってのける智将ノットの面目躍如といったところだろう。

 

後半のブラームスも重厚なサウンドは健在。佐藤さんとノットの掛け合いで白熱したクライマックスだったが、中間部から終楽章まで自然な流れで気付いたら白熱していた、といった感じで、これまたノットマジックにやられてしまった。

 

終演後はシューベルトのCDにサインを頂き、ラジオで聴いたゲヴァントハウスとの「英雄の生涯」とBRとのブル7がすごくよかったことを伝えると

「君も忙しいね!僕もだけどね♪」

との返しに彼はそういやイギリス人だったんだ、と思い出すのでした。

 

次は6月!

ブーレーズのノタシオンから。この曲も好きな曲なので楽しみです。