コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】スダーン/東響 ベルリオーズ:テ・デウムほか 2014/5/24(Sat)

<演奏>

指揮:ユベール・スダーン

バリトンフランコ・ポンポーニ**

テノール:与儀 巧*

児童合唱:東京少年少女合唱隊

合唱:東響コーラス

 

<曲目>

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9

ペンデレツキ:3つの中国の歌**

ベルリオーズ:テ・デウム 作品22*

 

スダーン/東響の演奏会に行ってきました。

前半はテ・デウムと同じベルリオーズに始まり、ペンデレツキのマーラーシェーンベルクが融合したような響きにうっとり。

 

前日のリハを見学させて頂いたのですが、スダーンの指揮はとても分かりやすく、遠くにも聴こえるクリアな英語、弾く→修正のアドバイス→弾くといったシンプルかつ、精度が確実によくなってくるのが分かるものでした。

後半のテ・デウムでも大曲ながらボリュームを強調することはせず、スダーンの包み込むようなアプローチ。
切れ味と黒光りが長所の現監督のノットとはよい意味で対照的な演奏だったと思います。

曲が鳴り終わった後にフライング気味に始まった拍手と余韻を楽しみたい人の思いが交錯して、一旦拍手は鳴り止んでしまい、やや後味が悪かったのですが、スダーンに大きな花束が渡されると万雷の拍手が起こりました。

 

演奏会後は楽団内のパーティがあったそうで、出待ちはせず。