<演奏>
指揮:マルク・アルブレヒト
ピアノ:サリーム・アブード・アシュカール
<曲目>
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番 ト短調 op.25
シューマン:トロイメライ(アンコール)
コルンゴルト:交響曲 嬰へ調 op.40
今週から新しい職場。前よりもだいぶ近くなって、雰囲気にもようやく慣れてきたけど、やっぱり気が張り詰めていたのか、前日まで2日位全然寝られず。
この日の演奏会もどうしようか悩んでいたけど、気付いたらサントリーホールに向かって体が動いていました。
寝不足になると意識がまともに働かず、予習もしてなかったので、もうとにかく起きていることに意識を集中させるw
実は2つの作品とも、CDですら聴いたことがなくて、コルンゴルトはかなり珍しいとだけあって、結構演奏前から話題になっていたように思います。
まずはアシュカールが弾く、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番。
躍動と叙情のコントラストが見事な曲で、両端の弾むような楽章にうっとりするような第2楽章。これをアタッカで演奏させちゃうメンデルスゾーンは正に天才。
アンコールはシューマンのトロイメライ。情感たっぷりに弾くアシュカール。
そして後半は今日のメインのコルンゴルト。
前はヴァイオリン協奏曲くらいしか演奏されませんでしたが、オペラ「死の都」が今年日本で演奏されたなど、 最近、評価が急速に高まっている天才作曲家。
特に第1楽章の第2主題に入るフルートや、苦悩に満ちて劇的に盛り上がっていく第3楽章が素晴らしかったと認識しています。
それにしても都響の凄いこと。アルブレヒトの鋭敏なタクトに余裕で反応し、ソロが抜群にうまい。インバルがプリンシパル・コンダクターでなくなって、ノット/東響に浮気宣言するほどどうなることかと思ってたけど、杞憂に終わった。
今のところは、ねw
こういうオケの機動力が問われる曲では、在京オケでは抜きん出てると思いました。
雰囲気も良い演奏会で、行ってよかった!