コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】ラザレフ/日フィル ショパン、カリンニコフ@みなとみらい 2014/6/7(Sat)

日本フィルハーモニー交響楽団
第298回横浜定期演奏会<春季>

<演奏>
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ:上原彩子

<曲目>
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
カリンニコフ:交響曲第1番
(アンコール)リムスキー=コルサコフ:歌劇 《皇帝サルタンの物語》より 「熊蜂の飛行」


とうとう梅雨の季節になってしまいました。
どこか具合が悪いわけではないのですが、休みだというのに体がだるく、雨の中演奏会に行ってきました。

ラザレフ/日フィルの横浜定期。

前半のショパンのピアノ協奏曲第1番は上原彩子さんのピアノが繊細で美しく、ラザレフ師匠はあくまでサポートに徹していました。
協奏曲の時はあくまで奏者を立てる演奏をする。ロシア節は皆無と言っていいほど。
欲を言えば上原さんのアンコールが聴きたかったくらいよかったです。

15分の休憩を挟んで、後半はカリンニコフの交響曲第1番。
今まで聴いた師匠の演奏の中でも、一番濃厚な表現。特に最終楽章のスローテンポには、好みこそ分かれそうなものの、この曲に対するラザレフに対する思いが詰まっていたと思います。
最後の和音を締めくくると同時に客席に向いて「ドヤ顔」で着地を決めて、会場がドッと湧く!!

アンコールは指揮台から降りてあちこち歩きながら、
リムスキー=コルサコフ:歌劇 「皇帝サルタンの物語」から「熊蜂の飛行」

もう笑いが止まりませんでしたねw

終演後は楽屋へお邪魔してサインと写真を頂いてきました。すっかり通訳さんとともに顔を覚えられてますw
最近買った、ラフマニノフ交響曲第3番とマーラー交響曲第9番にもサイン頂きました。

後でレビュー書きますが、このラフマニノフ交響曲第3番が師匠のCDの中で一番お気に入りです。

あと、いつもご挨拶しそびれていた、ある役員の方とも名刺交換させてもらいました。
普段からファンを大切にして下さってる日フィルが大好きで、これからも応援していきたいですと話したところ、N響とは対極のオケを目指していきたいとのことw

梅雨で気分が沈みがちでしたが、日フィルの演奏会を聴くと、本当に清々しい思いで帰ってこれます。
明日の演奏会に行けないのが残念ですが、これで来週活動する分のエネルギーをもらったと思います。

お金があれば確かにいい音は出ます。でも、お金を10倍にして、感動が2倍になるとは個人的には思いません。
日フィルもかなり音は良くなっていますが、まだまだ都響のようなレベルにはまだ達していないと思います。
でも、日フィルこの姿勢が変わらない限り、ずっと応援していきたいですし、音がよくなっていく過程を一緒に見ていけたら嬉しいなと思います。

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