三ツ橋敬子/日フィルの第300回横浜定期公演に行ってきました。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 K.537「戴冠式」
モーツアルト(リスト編曲):「アヴェ・ヴェルム・コルプス」(アンコール)
レスピーギ:「ローマの松」
レスピーギ:「ボッチェルリの3種の絵」から第3曲(アンコール)
<演奏>
指揮:三ツ橋敬子
ピアノ:菊池洋子
日本フィルハーモニー交響楽団
最初のロッシーニから緻密で躍動感溢れるアンサンブル。
そして菊池洋子さんのモーツァルトにはまさに宝石のような透明さと精細さ。
特にアンコールに痺れました。モーツァルトは苦手なんですが、以前セーゲルスタム/読響の時もそうだったように、
菊池さんが弾くときは別ですね。
後半はマノンレスコー間奏曲こそ力みがあったものの、ローマの松は指揮者、オケともに思い入れの深い曲というのがすぐに分かりました。
特にカタコンベからアッピア街道の松にかけての盛り上げ方が圧巻で、カタコンベでの哀愁漂う木管とホルンの安定感が抜群。
あとはバンダが加わったアッピア街道の松は、三ツ橋さんが全身使って渾身の最強奏。
でも、全くアンサンブルは乱れず、縦の線が綺麗に揃ってました。
毎回行くたびに精度が上がっているので、どこまで伸びるのか末恐ろしいです。
三ツ橋さんの演奏はCDも出ていなければ、ネットラジオで放送されることもないので、日生劇場のオペラ<チャールダーシュの女王>を観に行こうか検討を始めてます。