指揮者の上岡敏之さんがヴッパータールの音楽監督を次シーズン(2015/16)で辞任し、日本に帰国されるそうです。
Kamioka folgt Ruf aus Japan und verlässt Wuppertal 2016 - Wuppertal - Lokales - Westdeutsche Zeitung
Musik : Wuppertaler Maestro Kamioka wirft das Handtuch ...
ヴッパータールに合併話が持ち上がった時、ザールラント州立劇場の兼務状態を解消し、ドイツの地方オケをグローバル化の波から阻止するために戦うとして、2019年まで音楽監督としての契約を結んだ矢先だけに驚きを隠せません。
事の発端はヴッパータール市当局が日本への年8回の公演のための一時帰国を許可しなかったこと、歌劇場オケが既に解散していて、スタジオーネ方式に移行していることが主な理由として挙げられています。
相思相愛と思われていた(少なくともオケとは関係良好)両者で、上記のような大義名分があったのに、それを捨ててまでも日本に帰る理由があったというのは、上記だけの理由ではないように思われます。
今、情報収集中ですが、地元の話では既に後任者が決まっているという話もあるようで、、、
日本のオケではどうやら音楽監督のポジションに就く話が決まってるらしく、コンマスと個人的にも親しいあのオケか、
来年第九を振る予定の読響かな、と思っています(逆にそれ以外が思いつかない)。
ただ、本当にポジションに就いても長くもたないのではないかと思います。20年以上ドイツで生活していた方が日本の環境に合うかも微妙で。
日本に凱旋帰国というと聞こえはいいですが、上岡さんのファンとしては非常に複雑な思いです。
本場のオケで現地で聞きたかったというのが個人的な本音。