コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【室内楽】ジ・アート・オブ ワディム・レーピン@すみだトリフォニーホール 2014/11/27(Thu)

ワディム・レーピン[ヴァイオリン]
アレクサンドル・クニャーゼフ[チェロ]
アンドレイ・コロベイニコフ[ピアノ]

 

レーピンの室内楽コンサートに行ってきました。
チェロがクニャーゼフ、ピアノがコロベイニコフというロシアを代表する豪華メンバー。
繊細なコロベイニコフはどちらかというと力強いタッチは避け、レーピンを立てているように感じました。
今日の主役はレーピン、10年前は持ち前の卓越したテクニックとともに遊び心と余裕たっぷり、そこにロシアらしい濃厚な歌い回しがあったのですが、今日も基本路線は変わりないものの、今回はやや引き締まった表現で巨匠らしさが出てきたように感じました。
それに負けじと弾いていたのが、チェロのクニャーゼフ。
フレーズの合間で彼の歌い声が聞こえるほど熱い。
特にアンコールのサラバンドブラボーの嵐。
レーピンのアンコールは、彼にハマるきっかけになった、クライスラーの『中国の太鼓』。
2002年のヴァルトビューネのコンサートと同じ曲ににんまり。
明日はショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。ショスタコーヴィチの中でも最高の協奏曲で、レーピンの十八番というべき曲なので、今から楽しみです。
昨日から懐石料理にステーキを食べているような気分です。

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