バッティストーニはまだ27歳のイタリア人指揮者。
その凄まじい生命力とフレージングの良さで天才と呼ばれてるのはCDを通じて分かっていたつもりだったけど、オペラだと更に音の粒度、流れの良さに磨きがかかっているのが分かった。 CDで聴いた時のフォルテシモはそのままに、しかし弱音部が陶酔的で、歌手の声を最大限に生かすように激しい場面でも音量には隅々まで注意が行き届いていた。
というか、そういう理屈抜きに、音の一つ一つが輝きと力強さ、そして美しさを持って聴き手を虜にしてしまう、まさにカリスマにしかなし得ない業。
あっという間に彼の魅力に取り憑かれ、その曲の魅力を余すところなく表現する。
フォルテでは鳥肌が立ち、ピアニシモでは美しさにうっとり。
本当にきてよかった。
そして必ず彼の演奏会にはまた来る!
出来れば本場イタリアでオペラを聴きたい。次は出来ればプッチーニで。
それにしても、リゴレットがこんなに泣ける曲だったとは、、、

