強靭なタッチばりばりで弾いていた85-92年の録音よりも深みが増していて、決めることではすごい迫力なんだけど、緩徐部分での叙情性にしみじみ。
それを感じたのがアンコール。
こんな一面もあるんだせ、的なスカルラッティとショパン。
メインプログラムとのコントラストが鮮やかで、ブロンフマンの新たな一面を見た気がします。
先週のアンデルシェフスキとは対照的なピアニストですが、ヴィルトゥオーゾピアニストの宿命とも言える腕の衰えでキズだらけになるようなことはなく、いい『枯れ方』をしそうな気がします。
これからも聴いていきたいピアニスト。