今回の旅の1番の楽しみである、ネルソンス/BPhのマーラー5番。
ハーデンベルガーのグルーバーは現代的な難しそうな曲だったけど、ネルソンスがノリノリでビートを捌いていく。吹きながら歌ったり、牛笛が出てきたりと凄技が連発。
この段階で会場の雰囲気がいつもと全く違っていた。
30分近くの休憩の後はマーラーの5番。
プログラムに演奏時間75分と書いてあって目を疑ったけど、実際にその通りの演奏だった。
ゆったりしたテンポでたっぷりと歌い、曲の細部から抉り出すような演奏。
それでも音は濁らず、このオケの機能性をフルに活かす。
とにかく自分のやりたいことははっきりしていて、オケもそれに共感して応えていくあたりがさすが。
そして聴衆は熱狂の嵐に包まれた。こんなに凄い盛り上がりのBPhは見たことがない。
ネルソンスが各パートを讃える度にブラボーの声が上がり、カーテンコールでもネルソンスは呼ばれた。
終演後、マエストロを待つこと1時間半。
1年前にハンブルクで会ったことを覚えててくれて、割と色んなことが話せた。
BSOの演奏が中継されてることを話したら、DGからタコ5-10が発売されるよって言ってくれたり、2年間で何キロ痩せたか聞いたら25kgとのこと。刺身食べてダイエットしてると返してくれるあたりがユーモアあるなぁw
ちなみにこの時はBSOの支配人を紹介されたので、『重大なこと』が話されていたことは間違いなさそう。
ともあれ、来週またミュンヘンで会いましょうと爽やかにお別れ。
この晩は美味しいお酒が飲めた。