コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】ネルソンス/BPh マーラー:交響曲第5番 2015/04/25(Sat)

今回の旅の1番の楽しみである、ネルソンス/BPhのマーラー5番。

ハーデンベルガーのグルーバーは現代的な難しそうな曲だったけど、ネルソンスがノリノリでビートを捌いていく。吹きながら歌ったり、牛笛が出てきたりと凄技が連発。

この段階で会場の雰囲気がいつもと全く違っていた。

30分近くの休憩の後はマーラーの5番。

プログラムに演奏時間75分と書いてあって目を疑ったけど、実際にその通りの演奏だった。

ゆったりしたテンポでたっぷりと歌い、曲の細部から抉り出すような演奏。

それでも音は濁らず、このオケの機能性をフルに活かす。

とにかく自分のやりたいことははっきりしていて、オケもそれに共感して応えていくあたりがさすが。

そして聴衆は熱狂の嵐に包まれた。こんなに凄い盛り上がりのBPhは見たことがない。

ネルソンスが各パートを讃える度にブラボーの声が上がり、カーテンコールでもネルソンスは呼ばれた。

終演後、マエストロを待つこと1時間半。

1年前にハンブルクで会ったことを覚えててくれて、割と色んなことが話せた。

BSOの演奏が中継されてることを話したら、DGからタコ5-10が発売されるよって言ってくれたり、2年間で何キロ痩せたか聞いたら25kgとのこと。刺身食べてダイエットしてると返してくれるあたりがユーモアあるなぁw

ちなみにこの時はBSOの支配人を紹介されたので、『重大なこと』が話されていたことは間違いなさそう。

ともあれ、来週またミュンヘンで会いましょうと爽やかにお別れ。

この晩は美味しいお酒が飲めた。

明日はライプツィヒ歌劇場ジークフリート