ワーグナーに目覚めたきっかけは、2008年にラトル/BPhのジークフリートをエクサンプロヴァンスで聴いたことがきっかけだった、
このワクワクする展開に甘美的なフレーズ、途方もないスケールの大きな音楽。
それから7年、久々にジークフリートの生演奏を観ることとなった。
ライプツィヒも8年ぶり。特に変わった様子はない。旧東独的な退廃した雰囲気を漂わせている。
歌劇場オケは重心の低い音でソロも巧く、さすが。
ミーメは個人的にはもう少し低い声の方が好きなんだけど、歌唱は安定していた。
ブリュンヒルデは文句なし。
さて、ジークフリートはクリスティアン・フリッツ。初めて聴いたが、声はとてもよく、素晴らしいヘルゲンテノールだと思った。
しかし、なんだか音をあまり伸ばすことが出来ない。息が続かないのか。
声量も声もいいのだが、肝心なところでスケールが小さくなってしまう。
これだけが残念だったけど、やっぱりこの曲は泣ける。
明日は約6時間の列車の旅の後、上岡/ヴッパタール。
初めての訪問になるが、来シーズンでの退任の前にしっかり目に耳に焼き付けておきたい。