コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【オペラ】ワーグナー:ジークフリート ライプツィヒ歌劇場 2015/04/26(Sun)

ワーグナーに目覚めたきっかけは、2008年にラトル/BPhのジークフリートをエクサンプロヴァンスで聴いたことがきっかけだった、

このワクワクする展開に甘美的なフレーズ、途方もないスケールの大きな音楽。

それから7年、久々にジークフリートの生演奏を観ることとなった。

ライプツィヒも8年ぶり。特に変わった様子はない。旧東独的な退廃した雰囲気を漂わせている。

歌劇場オケは重心の低い音でソロも巧く、さすが。

ミーメは個人的にはもう少し低い声の方が好きなんだけど、歌唱は安定していた。

ブリュンヒルデは文句なし。

さて、ジークフリートクリスティアン・フリッツ。初めて聴いたが、声はとてもよく、素晴らしいヘルゲンテノールだと思った。

しかし、なんだか音をあまり伸ばすことが出来ない。息が続かないのか。

声量も声もいいのだが、肝心なところでスケールが小さくなってしまう。

これだけが残念だったけど、やっぱりこの曲は泣ける。

明日は約6時間の列車の旅の後、上岡/ヴッパタール。

初めての訪問になるが、来シーズンでの退任の前にしっかり目に耳に焼き付けておきたい。