指揮/アラン・ギルバート
曲目
武満 徹:トゥイル・バイ・トワイライト -モートン・フェルドマンの追憶に- (1988)
シベリウス:交響詩《エン・サガ(伝説)》 op.9
ワーグナー(ギルバート編):指環の旅~楽劇『ニーベルングの指環』より
5年ぶりのアラン・ギルバート。
入魂の一撃だった、ブラームスの交響曲第1番が懐かしい。
ニューヨーク・フィルとの来日公演は好きなブロンフマンと共演といえど、値段的に行く気になれなかった。
そんなギルバートだが、武満作品、シベリウスともに細部まで神経を張り巡らせ、ディテールに拘った演奏。
都響の特性を生かした名演であった。
ギルバート編のリング抜粋は「ラインの黄金」がなかったのが寂しかった。前半に比べると、少し物足りない気もしたが、都響にピット経験があれば、この曲の鳴らし方も変わってくるのではないかと思った次第である。
ニューヨーク・フィルを去ることが決まっているのだが、どこに行くのだろうか。
可能なら都響の音楽監督になってくれないだろうか。
次は夏にマーラーの5番を振るそうなので楽しみであるといえよう。