コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】バッティストーニ/東フィル 2016/05/16(Mon) ヴェルディ、ロータ、レスピーギ@サントリーホール

指揮:アンドレア・バッティストーニ

ヴェルディ/歌劇『ナブッコ』序曲
ニノ・ロータ/組曲『道』
レスピーギ/交響的印象『教会のステンドグラス』

土日は自転車のレースで、今週からコンサート。
6/1まで基本的に木曜日しか「休肝日」がないという怒涛のスケジュール。今回は土日も含む。
この中で自転車のトレーニングもしていかなきゃないので、体調管理、特に睡眠と回復が肝になる。
この対照的なものの両立は本当に難しい。
基本的には土日のものは平日に振替えるようにしているが、どうしても叶わないものがある。
その場合はレースかコンサートを選ばざるを得ないのである。

さて、週末行けなかったコンサートに未練を残しながらも、バッティストーニ/東フィルのサントリー定期に行ってきた。

バッティが振ると、東フィルが「化ける」のは以前に書いた通りであるが、この日も凄かった。
音に艶があり、一つ一つに生命が宿っている。そして緻密であった。

ナブッコ序曲、冒頭から金管が巧い。フォルテの音でも決して音は濁らない。弦のざわめき、底から沸き上がるような低弦。
自然に流れながらも、全ての音に意味がある。

続く、ロータの「道」
映画音楽だからといって派手に鳴らすこともなく、有名なフレーズも含め、クリアなサウンド。
実にバランスがよい。

そして、教会のステンドグラス。
あまり演奏機会が多い曲ではないが、イタリアもののバッティは曲そのものに入り込んでいる印象すらある。
この曲の魅力を余すところなく伝えてくれた。是非CD化してほしいものだ。

終演は20時半くらいだったが、アンコールが1曲。
バッティストーニから挨拶。10月にオペラをやるが、その前に有名なこの曲を、ということで、
「カヴァレリア・ルスティカーナ」。
これ以上、何を求めるのかというくらい美しいメロディであった。

東フィルのポテンシャルとバッティストーニの凄さを改めて思い知った気がした。
終演後のマエストロはご機嫌でフレンドリーだった。

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