かなり間が空いてしまったけど、もう一つの趣味をちょっと一休みして、クラシックに時間を割くことが多くなったので、出来る限り更新していこうと思います。
遡って書くかは気分次第ってことで。
コープマン/N響で水曜の夜のクラシック。
指揮:トン・コープマン
フルート:カール・ハインツ・シュッツ
ハープ:シャルロッテ・バルツェライト
モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲
モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
モーツァルト/交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
元々サー・ネヴィル・マリナーが振る予定だったが、彼が亡くなったため、古楽器の大御所でオランダ生まれのトン・コープマンによる、オール・モーツァルトプログラム。
システム関係の仕事をやっている割には時間の調整はつきやすい。
それでも今日はヒヤヒヤすることがあってダメかなと思ったけど、無事に会場に到着。
ただ、席が久々にハズレを引いて、加齢臭に加え、嫁だか母だかわからないけど、一緒にきている初老の女性に薀蓄たれて『今日のメンバーは半分以上正規じゃないから手を抜くんだよ、N響だから!』とか大声で言っててホント不愉快。
思うのは勝手だけど、そこまで言うなら来ないで欲しいし、それでいてABC全部来るかもと言ってるので、演奏家や関係者の前で言ってからにして欲しいですね。
そんな中で始まったコンサートだけど『魔笛』序曲はコープマンらしいキレのある小気味良い演奏。
コープマンはお辞儀をする時の動きが激しくて、首を上下に早く振るんだけど、それがチャーミングだった。
続く『フルートとハープのための協奏曲』は実演で聴くのは初めてだけど、本当に絶品。
夢の中にいるような美しいフルートとハープのコラボ。
アンコールはイベールの「間奏曲」
休憩後はジュピター。
彼のハイドンからしてもっと鋭角に斬り込んでくる演奏を想像していたけど、入りはソフトなアプローチ。しかし、気づかないうちに段々とテンションを上げていき、小気味よいリズムに。でも「あ、上げたな」というのが分からないのがコープマンの凄いところで、まさに巨匠の為せる業というべきか。いつの間にか音楽に吸い込まれていった。
アンコールは「モーツァルト!!」と大きく叫んで「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」から第1楽章。
まさに水曜の夜に相応しい癒やしのひととき。
最初嫌な出来事はわざわざ振り返らなくていいや、という気持ちになりました。
モーツァルトは個人的にはあまり好んで聴かないんだけど、音楽の力って凄いですね!