著者の本はよく読むし、隔週金曜日に放送されている『くにまるジャパン』を聞いていると、聞いたことある話が6割ほどなので読みやすかった。
著者は、第1章で今回の騒動をめぐる各国の動きを分析した上で、ウィルスをめぐる陰謀論や米中の喧嘩の背景などについて説明している。
また、今回のウィルス騒動を契機に
・国家間のエゴや独裁色が強まること
・テレワークによって成果主義が強まること
・自粛によって節約や内向き志向が強くなること
・格差が更に広がること
などを懸念しており、未来は暗いものになると書いている。
ただし、ウィルス自体の致死率はインフルエンザと同等のレベルであり、ウィルス側も生き延びる必要があるため、共存で折り合いがつくまでどう過ごすかが重要と説いている。
冷静さを欠いていて、色々とナーバスな時期だからこそ読みたい本。
総評:★★★★+
評価を5するか迷ったが、ラジオで既出の事項が多いことと、比較的安易に読める分量だったので、4.5にした。