指揮:アンドリュー・リットン
ピアノ:ウィリアム・ウォルフラム
曲目
シェーンベルク:ピアノ協奏曲 op.42
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27
前半のシェーンベルクから都響の良さが出ているとは思ったけど、演奏が終わった瞬間に『バボーーーーッ!!』って、怒鳴り声に近いブラボー?が10回くらい。
どうやらブーイングだったらしいけど、トキョラーの人たちに帰れと言われて、後半つまみ出されたことを後で知った。しかも酩酊状態で同オケのサポーターとのこと。聴衆のレベルが高い都響では珍しいこと。
そんなことがありつつの後半メインのラフ2だったけど、冒頭の歌わせ方からして、只者ではない名演だと感じた。
とにかく歌う。まさにハーモニーの洪水。ザッハリヒな演奏が多い、いつもの都響とは違う。
弦と管のバランスが見事で、リットンは細かいキューは出していないけど、都響が俊敏に反応し、お互いに喜びを感じているのが伝わってきた。
特に有名な第3楽章から丁寧に歌い上げ、第4楽章ではホルンのベルアップが涙モノ。ともすればベタベタになりそうなところを、素晴らしいカンタービレで頂点に持っていく手腕は劇場の人ならではだと感じた。
60分超えの曲で、これだけ強靭かつ美しい弦とそれに艶のある木管、そして力強くもうるさくならない金管。お互いの信頼と共感がないとここまでできないと思う。
リットンは満面の笑みでカーテンコールに応えていた。
これだけの名演奏だったので、当初は行かない予定だったけど、出待ちすることに。
楽屋口には既に多くの人が。
サイン会形式だったので、ツーショットとはいかなかったけど、お二人からサインをゲット。写真も撮らせて頂いた。
それにしてもリットン、これだけ凄い演奏をするのだから、もっといいポジションで振っててもいいと思うんだけど、、、
ここのところ、先々週のノット、先週のラザレフに続き、名演に恵まれていてすごく元気をもらっている。
次は仕事次第だけど、29日のカエターニ/都響の予定。