新国立劇場のイェヌーファを観てきた。
ヤナーチェクの代表作であるが、チェコ語上演で日本語字幕というのは実に貴重なので、観にいくことにした。
DVDで観たこともなく、マッケラスの演奏を聴いたことしかなかったが、これほど救われない、ドロドロした話も珍しいといえよう。
アカデミックプランで非常にいい席をゲットできたのであった。
オペラは海外ではよく観るが、日本では特に値段を前に尻込みしてしまうことが多い。しかし、アカデミックプランはお財布にも優しいのである。
さて、演奏であるが、ピットでの鳴らし方を知り尽くした東響のサウンドが素晴らしい。歌手をスポイルしないように、抑えるところと鳴らすところを完全に手中に収めており、チェコ出身のトマーシュ・ハヌスの見通しのよい指揮も見事であった。
ドラマティックに鳴らしながらも
、決してうるさくならないのである。都響にはできないといえよう。
歌手はコステルニチカ役のラーモアと、ラツァ役のハルトマンが2枚ほど抜けている感がした。
やはり外国人歌手が総じて1枚抜けている感があったが、それは仕方ないのかな、という気もする。
この曲の良さを初めて教えてもらった。新国立には定期的に通いたいと思っている。