コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【欧州現地指導】2018/01/27(Sat) - 2018/02/10(Sun) Day7 ミュンヘンからプラハへ

2月2日(金)である。

8時頃起床。

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昨日、部屋から眺めたアウディのディーラーの電気がめっちゃ怖かったけど、昼間見るとなんともなかった。

でもなんで夜にテールランプ光っているんだろうか。

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今日はプラハにバスで移動、のはずが、バス停の場所を思いっきり間違っていて、中央駅だと思っていたけど、隣のHackerbrücke(ハッカーブリュッケ)駅で、バスを逃してしまう。

 

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振替ができないので、泣く泣く鉄道€40のノーマルチケットを買って向かうことに。

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ドイツはだいたい対面型の座席。旅行者同士が話が弾むことがある。

今回は編み物を編んでいたおばあさんとしばらく一緒だったが、軽く会釈した程度で特に会話はなし。

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途中、ドイツ語からチェコ語に看板が変わるところが、国境をまたいだんだなって感じがして好き。

 

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ところで、国境付近に住んでいる場合、隣人同士の会話ってどうなるんだろう。

ある程度お互いの言葉が分かっているものだろうか。

特にドイツ語とオランダ語程度の違いなら会話は成り立つけど、ドイツ語とチェコ語はゲルマンとスラヴで全く異なるので、そのあたりどうなのか知りたいところである。

 

そんなことを考えながら持参した本を読む。

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結局分厚い本を持ってきても読まないで終わるんだけど、何度も同じ失敗を繰り返してしまう。

 

5時間ほどしてヴルタヴァ川(モルダウ)を渡って、プラハ中央駅に到着。前回が2014年4月だったので、およそ4年ぶりだ。

この川を渡ると、ああプラハに来たんだなって実感。

 

町並みは全然変わっていない。

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駅前にはタバコ恵んでくれと物乞いの人たちがいっぱいいる。

 

チェコの通過はチェコ・コルナであるけど、€もだいたいの場所で使える。

その場合、タクシーなどは領収書出せないので、信頼できそうなタクシーを必ず選び、行き先を伝えて、予め料金をネゴっておく。

※ボッタクリタクシーもないとは言えないので、自信がない場合にはチェコ・コルナを用意して、領収書出してもらうことをオススメ。

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今回はミュンヘンにいた時に気付いたんだけど、古いパスポートとわずかなユーロ、チェコ・コルナを入れたポーチをベルリンのホテルの金庫に忘れてしまったし、1泊しかしないので両替はしないでいくことにした。

 

歩いていくと石畳の上を25kgの荷物を2.4kmも歩いて行くことになるので、少し遠回りでもタクシーを選んだ。

車はだいたいMT車。運転手さん、エンストしたけど、動じることなく運転する。

 

無事ホテルに到着。

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チェコは物価が安いので、これくらい大きなホテルにも7000円くらいで泊まれる。

しかも中心街に近くて、裏路地入ったところなので静か。

 

渡り廊下を歩いて、カードキーではない、古いホテルにありがちな、部屋番号が書かれたデカいキーを渡される。部屋を出る時には、エントランスのBOXに入れてくれ、とのこと。

 

スーツはつらいので、普段着でコンサートに行くことにした。

少し時間に余裕を見て、ヴルタヴァ川沿いを歩きながら、ルドルフィヌム(ドヴォルザーク・ホール)に向かうことに。

 

プラハ城がライトアップされていて美しい。

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コンサートホール到着。

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隣接するCDショップを物色したかったけど、もう閉店しているので時間がないので明日来ることに。 

 

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今日のコンサートはルイージの振るブルックナーの8番に期待してたのだけど、予定がキャンセルになって、ベン・ジャーノンという若手に指揮に。

 

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プログラムはチェコ語の半分は英語が刷られていて、€2か€3だったと思う。

 

 

演奏会は地元の定期会員が多い感じ。若い人もいるけど、どちらかというと年齢層高めで、正装してきている。

P席にいる人たちは割とフランクな格好だけど、一等席ならちゃんとした服装で来ないとだな、と。ちなみにここの席でも日本円で5000-6000円くらい。

 

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演奏はフィガロの結婚序曲から、速めのテンポでスイスイ進んでいく。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番はヴォンドラーチェク(Lukáš Vondráček)のピアノが繊細で絶品であった。ジャーノンの指揮もヴォンドラーチェクに寄り添った感じ。

 

対して、メインのブラームス交響曲第2番はただただテンポが速いだけで、何をやりたかったのか不明な演奏。

こんな酷いブラームスは聴いたことなかった。

 

演奏会も終わったので、近くのチェコ料理店に入ろうとしたら、演奏会終わった後の団員さんたちでいっぱいだったので、少し歩いたところの以前にも来たことのある店に入る。

 

チェコの伝統的な料理でオススメください」と頼んだら、「牛、豚、鶏どれがいい?」と聞かれて、黒ビールとともに豚肉にレモンソースをかけたものを食べた。

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これが実にさっぱりしていて、ドイツ料理で胃もたれ気味だった自分にはツボであった。

 

ホテルに戻って24時過ぎ、ちょっと眠くなってきたけど、やっぱり夜景撮りたい、ここで一眼レフと三脚使わないでどうする?ってことで、ヴルタヴァ川まで出ることに。

お城の電気は消えていて、橋の近くのナイトクラブでは若者が金曜の夜を満喫していたが、橋の上は一転して静かだった。

 

東京だとどこ行ってもうるさいけど、すぐそばの距離でこういう対照的な環境が同居しているのがプラハの素晴らしさ。

ちょっとISO感度上げすぎだけど、初めてにしてはまずまずな写真が撮れたと思う。

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結局橋の上で1時間くらい写真撮っていて、ホテルに戻ったのは2時くらい。

 

フロントに戻り、チェコ語での会話に挑戦。

「こんばんは」

「(鍵を添えて)どうぞ」

「ありがとう。おやすみなさい」

 

チェコ人はドイツ人に比べてシャイだけど、チェコ語で話すと嬉しそうに照れくさそうに話してくれる。

多くは人見知りが激しいので、仲良くなるにはちょっと時間かかるらしいが、チェコ語教えてくれる友達欲しいなと思った。

 

明日はまたミュンヘンにとんぼ返り。今度こそバスを逃しませんように。