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コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【指揮者】上岡敏之さんが次期新日フィルの音楽監督へ就任決定

以前の記事


【指揮者】上岡敏之さんがヴッパータール音楽監督辞任、帰国へ - コンセルトヘボウ主義

で予想した通り、上岡敏之さんが2016年から新日フィルの音楽監督として就任されることが正式に発表されました。


次期音楽監督は上岡敏之に決定しました : 新日本フィルハーモニー交響楽団 New Japan Philharmonic

 

これはヴッパータールの音楽総監督を離れることがドイツの新聞で報じられてから、一気に表面化したようですが、前音楽監督のアルミンクの退任が決まる前から、後継としての打診をしていたようです。
ただ、上岡さんもザールブリュッケンでの教授職に未練があったり、ヴッパータールの合併話があった時にそれを防いだことで呼び戻されたということで、ドイツでも色々と大変だったようです。
でもそれが新日フィルの就任すら許可されず、自分が知らない間に後任の話も進んでいる、ということで、オケとも離れる決心がついたのだと推察しています。

ヴッパータールとは2019年までの契約でした。
「これだけ長い間オケに貢献したのだから、新日フィルへ定期的に行くことは大丈夫なはず。でも許されなかった」
マエストロとヴッパータール当局の温度差はマエストロの想像以上だったのではないかと思います。
「帰国」はせず、ドイツの教授職にとどまるというのも、ザールでの希望であったし、それで落ち着いたのではないかと思います。
ただ、ヴッパータールとは円満にお別れして欲しかったですね。

Ustreamでの中継は最初から最後まで目を通していませんが、どんな質問内容だったかは聞いています。
オケの「ガラパゴス化」と楽器の質、「上岡マジック」を禁じ手とするかなど。
オケについては自分のイズムを浸透させていくのに共感出来る人とゼロからスタートしていくのを喜びとするタイプなので、いわゆる有名オケはあまり振りません。
あと、「上岡マジック」についてもマエストロは「楽譜にそう書いてあるからそう振っている」と同じ答えが帰ってくるので、素直に答えていた印象です。


東響の音楽監督、ノットと同じく劇場叩き上げのタイプでオケを鍛錬する技術に長けた人。
特に弱音部に対する徹底ぶりが半端ないので、客演よりは手兵で良さがよく生きるタイプ。
東響はスダーンで10年、その間にスダーンの良さをそのまま受け継いでくれる人として、ノットを音楽監督に迎え入れることに成功しました。

 

それに比べると、「空白期間」を作らないでオケの伝統をしっかり作っていく20年先を見据えたプランが新日フィルには欲しかったですね。

最近、新日フィルを見ていると、プレイヤーの目に覇気が感じられず、非常に危機的な状況を物語っていると思います。

 

失われた5年をどう取り戻すのか。上岡さんとは5年契約らしいので、日本で振ることが決まったからには、どのように立て直すのか注目したいと思います。