ラザレフ/日フィルによる定期演奏会。
チャイコフスキー:組曲第1番
ショスタコーヴィチ:交響曲第6番
チャイコフスキーの組曲はなかなか演奏されないが、1曲目が少しアンサンブルが粗め。
これは5/8の芸劇と同じ。
それ以降はなかなか聴き応えがある演奏だった。
しかし、この日圧巻だったのは、後半のショスタコーヴィチの6番であった。
前半はそれに向けてアイドリングしていた感あり。
『軽やかで皮肉に満ち溢れて肩透かしを食らう曲』という既製のいい意味でぶち壊してくれた超名演。
この場に出会えたことに感謝したい。間違いなくこの曲のベスト演奏。
第1楽章から低弦はゴリゴリで、ヴァイオリンは繊細。内面から抉るような表現。
そして第2楽章以降はフルートなどの木管、金管はギラギラ輝く。
第3楽章はPrestoでテンポを上げる指揮者が多い中で、ラザレフは一つ一つ噛みしめるようにインテンポを貫く。
これがまたカッコいい。
CD化が待ち遠しいといえよう。
ラザレフ自身が以前、アフタートークで6番と15番は本気でやると言っていたが、15番も期待せずにはいられない。
終演後はサイン会があった。
さすがにレッドブル4本キメて、ジテツーで日をまたいで帰った反動は大きく、翌日は朝に起きられず。
翌日はバパ・ヤルヴィでN響。
久々の歌合戦ホールである。
それにしても自転車とコンサートの両立は難しい。
タフなフィジカルとメンタルが欲しいといえよう


