藤田真央/山田和樹/モンテカルロ・フィル@サントリーホール2日目。
今日は割と寝不足解消して聴きにきたので大丈夫。
プレトークに真央さんの出演はなし。
理由としてはラヴェルのピアノ協奏曲を実演するのが初めてとのこと。
その代わり、アンコールは2曲やるといっていた。
昨日は1階12列目左側、今日は4列目センター。
オケ的には昨日のほうがよく聴こえそうだが、今日の方が断然◎
やはりフランスものの方が合っているのか。
昨日あった雑なところがほとんどなかったし、入れ込み方が全然違う。
ドビュッシーの牧神からして、フルートと弦の音が誠に艶やかで雰囲気満点。
世界初演だったという真央さんのラヴェルのピアノ協奏曲、精度は高かったものの真央ワールド全開というわけにはいかなかったようで、硬さがあったのはやむを得ないか。
土曜横浜に期待。
アンコール1曲目ははまさかの山田和樹との連弾。
そして昨日からのテーマである、矢代秋雄である。
後半のサンサーンスの『オルガン付き』。
これが昨日のベルリオーズとは比較にならないほど素晴らしく、山田和樹の大局観とオケのこの曲への共感が別物。
冒頭の弦から繊細で、第1楽章のオルガンが入り始めてから楽章が終わるまでの雰囲気が至福すぎた。
第2楽章も昨日のようなフォルテの粗さはほぼなく低弦がしっかり。
オルガンが強奏で入ってからどんどんボルテージを上げていくが、ヤマカズの緩急の付け具合が見事。
一気にテンポ上げたと思いきや、最後はテンポを落としてコーダを歌い上げ、本当にいいものを聴いた。
アンコールはソリストに続きまさかの2曲。
最初は地中海を思わせるフランスもの?
その後はやっぱりファランドール。このオケは派手に終わらせるのが好きなようだ。
土曜横浜は更に精度上がりそう。
オケのアンコール、フランツ・シュレーカーはモナコ生まれだったと知る。
仕掛けが本当込んでいるなぁ。知的。
土曜のみなとみらいはさらに調子を上げてくるだろう。
オケの日程が強行軍なところだけちょっと心配。見る限り疲れはなさそうだけど。