#万難廃して 参戦。
と言いたいところだが、かなりの寝不足。
ずっと楽しみにしていたコンサート。
藤田真央/山田和樹/モンテカルロ・フィル@サントリーホール1日目。
プログラムの中に速報が。
ヤマカズさんといえばプレトーク。
なんと白いスニーカー姿で真央さんも登場した。
黒のパンツの黒のパーカー。想像していたよりかなり細身。
この二人、本当に仲がよく、お互いを尊敬しているのがわかる。
親子のようだった。
モナコの紹介に始まり、プログラムについては詳細はあまり語らなかったが仕掛けがあるとのこと。
アンコールは1曲あると予告。
演奏の感想。
このオケを聴いたのは初だけど、1曲目のコリオラン序曲からして、弦が非常に明るい。
ドイツ的なイメージを持っていると物足りなさあるかもしれないが、ヤマカズはオケの美感をフルに出していく。
あまり細かくは振らずオケに任せる。
2曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は、速めのテンポでまさに真央ワールド全開。
この曲を色んなソリストで聞いたけど、誰にも当てはまらない明るく軽いタッチで、ヤマカズと何度も目を合わせながら対話を楽しむ姿は、永遠に終わって欲しくなかった。
ベートーヴェンよりはリストに近い感覚。
真央さんがベートーヴェンの音楽を『止まる』と言っていたけど、3番の協奏曲は止まらない音楽として捉えているんだなと納得。
後半の幻想交響曲はこのオケの明るさを活かして、ラテンなノリ。
ちょっと単調でフォルテが少し粗めなところはあるけども。
地鳴りするようなグロテスクさはないし、個々の名プレーヤーがいるというより、オケ全体に昔から宿っている音色を大切にしてる感。
ヤマカズは暗譜で基本的にはオケにお任せ。オケも細かいことは指示されるのが嫌いなんだろう。
アンコールのファランドールもラテン乗り全開。
最後はヤマカズがブラブラを煽り、終演後は自撮りを楽しむ団員皆さん。
技巧が大切とされがちな現代に対するアンチテーゼと言ったら考え過ぎだろうか。
明日はもっとこのオケの良さが活きそうなプログラムなので楽しみ。
明日はもっといい演奏会になるに違いない。