以前、クーデーター説を「仮説」として書いていたけど、実際当たっていたようで、団内からも「関係を強要された」とする女性やらの内部告発があって、ワシントン・ポストの記事からわずか1週間で電撃解任となりました。
想像よりもマネジメントの決断が速かったことには驚いています。
こちらはコンセルトヘボウの公式発表。
当ブログでも取り上げた、ワシントン・ポストの記事に言及しています。
情報筋からも、ガッティの俺俺したやり方には相当数楽団内でもアンチが多いと聴いていたので、長期政権にはならないだろうと予測していたけど、それもセックススキャンダルで「解任(terminaited)」という、最も不名誉な去り方。
現代音楽を積極的に取り入れていって革新に挑戦していくことが伝統なオケであるのに、それを全くやらなかったガッティ。
まあ、ヤンソンスが辞めた段階で、彼を選んだ楽団側にも責任はあると思いますが。
ハイティンクとコンセルトヘボウは幾度となく喧嘩してるけど、そういうレベルではなく、もう二度と客演もなさそうなレベル。
肖像画も飾られることなく、ガッティの記事は黒塗りとなり、CDもひっそりと売られなくなるのではないでしょうか。
レヴァイン、デュトワも過去の性的スキャンダルを引き合いに出させて、いわゆる「魔女狩り」的なものが #Metoo 運動とともにひしめいているのを感じるけど、時代は違えど、プレトニョフはタイで捕まった時に即日釈放されたし、今回のガッティの件は毛色が本質が異なる、と個人的には見ています。
さて、今シーズン50公演以上で埋め合わせなければならず、来年には「ペレアスとメリザンド」、さらには2020年にはマーラーフェストも控えていて、大混乱は避けられないでしょう。
※個人的にはマーラーフェストが心配。
後任はしばらくは選ばないで、客演で凌ぐのか。
すぐに選ぶとすれば、比較的時間ありそうなで、重要な曲目を任されている、イヴァン・フィッシャーが有力か。
ステファヌ・ドゥネーヴは時間はありそうだけど、レパートリー的にどうか。
個人的希望ではネルソンスかフルシャ、エストラーダ。
でも3人とも客演はあっても、時間的に難しそう。
あとはマルクス・シュテンツだけど、レパートリーが後期ロマン派からコンテンポラリーに偏りすぎてるか。
続報が出たら、また改めて書きたいと思います。