事前発売では既に完売だったので、当日10時からWebで何とかチケットゲット。
LBのいい席があったので、よかった。
しかし仕事がトラブル対応で行けるかわからなかった。
なんとか目途つけてきた。
現地には18時過ぎに到着。
ブルーローズでも大きなコンサートがあるようだ。
演奏の感想だが、前半のブルッフは弦のざわめき、艶やかさが実に素晴らしく、フルシャが一番進化したと思う場面だった。
ソリストをしっかり支える好演。でも、フォルテの音がちょっと安っぽいんだよなぁと気になってきたが、後半にその嫌な予感が的中してしまう。
後半のブル4。大いに期待していたが、結構期待外れ。
ベルリンフィルとの素晴らしい演奏が蘇る、冒頭のざわめき。
しかし、この後Hnソロが落ちる。
西条さんにしては珍しい。
弦のパートVc、Va中心に厚み、艶やかさが見事だが、金管、特にHnが不安定でTpは耳に刺さる。
第1楽章の最後はHnが全体的にズレていた。フルシャの指揮の問題なのか、要求が高いのか。
第2楽章はもっと癒しが欲しいのだが、結構せかせかしていて木管のソロはいい音出してるんだけど、歌わせてほしい。
第3楽章はかなりの高速テンポ。技術的には弾けているんだけど、結構ぎりぎりのレベル。特にHnがつらそうだし、ffになると音がゴチャっとしてしまう、悪い時の都響が出ている気がした。
第4楽章はかなり持ち直して、フルシャも溜める部分はしっかり溜めて一番印象がいい楽章だったが、コーダに入る手前にもっと神妙さが欲しかった。
自分の好みのブルックナーと合わないと言われればそうなのかもないが、どうもフルシャが求めているものと、都響出せるものにギャップがあるように感じた。
リハも相当厳しかったようだし。
技術的には「弾けても」、「聞かせられる」かは別で、欧州のオケとのギャップを感じた。
先週のオールチェコプログラムがあまりにも素晴らしかったし、ベルリン・フィルとの演奏の印書が強烈だったので、期待してしまったが、期待したぼくが悪いのかもしれない。
今度フルシャが共演することはあるのかな。