指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
ピアノ:アレクサンダー・ロマノフスキー
曲目
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26
チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
さすがにコンサート疲れが生じたので、カラビッツ/読響についてはパスした。
何気にウルバンスキの実演を聴くのは初めて。
ウルバンスキはNDRの首席客演指揮者を勤めていて、ネットラジオでブラ1を聴いたことがあったのだが、角が立たずにアプローチが非常にソフト。
今回はそれを実演で体感した。
前半のプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、ロマノフスキーの優雅なタッチに酔いしれた。
ウルバンスキの伴奏もソフトで、この曲のキラキラした響きと実にマッチしていた。
後半はチャイコフスキーの交響曲第4番。
スメタナのシャールカなどを得意としているので、もっと重厚な演奏を聴かせてくれるのかと思ったが、ここでも実にソフト。ティンパニのトレモロなども角を立てずにソフト。
その分、スローなテンポで各パッセージを浮き立たせる解釈は今までにない新鮮さを覚えたが、それでも個人的にはもっとエッジが聴いた重厚な響きを好む。最後の最後でバスドラを強めに鳴らして盛り上げたが、あまり好きにはなれなかったといえよう。