東京都交響楽団 第793回 定期演奏会Aシリーズ
2015年9月24日(木)19:00開演
東京文化会館
指揮:オリヴァー・ナッセン
ヴァイオリン:リーラ・ジョセフォウィッツ
<曲目>
ミャスコフスキー:交響曲第10番 へ短調 op.30
ナッセン:ヴァイオリン協奏曲 op.30 (2002)
ムソルグスキー(ストコフスキー編曲):組曲《展覧会の絵》
約2周間ぶりのコンサート。
感動的だったノットのマーラーの3番の後は、ナッセンによるかなりマニアックな選曲。
ナッセン、初めて実演に接したが、セーゲルスタムを思わせる風貌で、杖をついて椅子に座って指揮をした。
都響に実に合っている指揮者で、このオケの機動力を活かしながら、ミャスコフスキーの交響曲とナッセンの自作のVn協奏曲の比類なきアンサンブル。
特にミャスコフスキーは背筋がゾクゾクした。
最近の都響は指揮者に合わせた音を出せるようになったが、久々に「都響」といった感じの音が聴けた気がする。
Vnのアンコールはサロネンの曲というのも粋。
後半はストコフスキー編の「展覧会の絵」
ヤマカズのCDを持っているが、実演は初めて。
弦を分厚くし、和音を長めに伸ばし、デフォルメをかける。前半のザッハリッヒなスタイルとは異なる感じだった。
弦の厚みが本当に凄い。
ただ、この曲の「あざとさ」を強調するなら、キエフの大門はもっとにとことん派手にやって欲しかった。
アンコールも「展覧会の絵」からだった。
ナッセンは気難しいに見えて、サンタことセーゲルスタムとも似てお茶目。
出待ちのサインにも気さくに丁寧に応じていた。
都響さんのこのファンへの想いはいつも頭が下がる思い。
来週も参戦予定。今度は最後にブラームスのピアノ協奏曲第2番という、「王道」な曲があるが、どう調理するのか見ものである。