コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【演奏会】2024/02/23(Fri) インバル/都響 マーラー:交響曲第10番

インパル/都響のマラ10
このコンビのの同曲を聴くのは10年数年ぶり?

と思って調べてみたら、2014年7月以来なので、約10年ぶりだった。

メンバーが結構入れ替わった都響だけど、当時のメンツをなるべく揃えている感があった。

コンマス矢部さん、ヴィオラ店村さん、トランペット高橋さん、ホルンも西條さんに有馬さん、岸上さん。

マーラーの時の布陣。

 

インバルのリスエストなのかなと思ったけど、その理由は最後に分かることになる。

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第1楽章から美しいフレーズ。インパルは前よりもスマートになり、全身で表現していく
本当に88歳?

インパルが乗った時が都響の音が最大限に美しく、力強く鳴ると再認識させられた。
CDに収録されている時よりもテンポが速く、より自然な流れ、唸ることもなく、グイグイ進めていく。


第2. 4楽章はそれ故か、管楽器が落ちる箇所があったが、後半になるにつれてオケも調子を上げていく。

 


第3楽章最後の溜めが凄い。
ほぼアタッカで入った第4楽章も第2楽章と同じく、サラサラと流すテンポに管楽器がついていけないところも。


でも、圧巻は第5楽章
しっかり腰を落としてインパルと都響の想いが一体となって響いてきた。

特にコーダのポルタメントグリッサンド)が圧巻。
こんなマーラーはもう聴けないかも。
可能な限りインパルを追いかけたい。

3月の大フィルも行きたくなった。

 

今日、都響の古参メンバーが揃った意味が最後に分かった。
最初はインパルが振りやすいようにという意味かなと思ったけど、店村さんのラストだったんだなと。

インパルから、団員から花束を渡されて、幸せそうだったな。

店村さん、長年本当にお疲れ様でした。

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サイン会はなく、最後は大学の同期と一緒にインバルを見送って演奏会場をあとにした。