コンセルトヘボウ主義

世界最高のオーケストラ、コンセルトヘボウのことを中心に、個人的に注目している演奏家や音源について書いていきます。

【コンサート】山田和樹/日フィル 三善晃、ガーシュウィン、グローフェ 2015/09/13(Sat)

日本フィル杉並公会堂シリーズ2015-16 第3回

指揮:山田 和樹
ピアノ:ベンヤミン・ヌス
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

<曲目>
三善 晃:交響詩《連祷富士》
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
グローフェ:グランド・キャニオン

 

ノットのマーラーの3番が18時からあったので、開演15時のこのコンサートに参戦するかはギリギリまで迷った。
朝に地震があり、もしまた地震が発生したり、交通機関がマヒしてマーラーに間に合わないようなことがあったら、、、
と思いつつ、時間を気にしながら参戦。

15時過ぎにヤマカズさんのプレトークがあり、今回のテーマは「山」であること、あとはヤマカズさんの母校の作曲者が三善晃さんで、その曲をピアノで弾いたり、楽しいプレトーク。
ちなみに三善晃さんの「連祷冨士」は富士山の地底に眠るマグマを想定したものとのこと。

実際初めて聴いてみたが、とても激しく躍動感に富んでいて、ヤマカズさんの手腕の見事さを遺憾なく発揮。雰囲気としては芥川也寸志の「エローラ交響曲」に若干似ているかもしれない。

続いてガーシュインのラプソディ・イン・ブルー。これはヌスの独壇場。前回のラヴェルではもう少し繊細さが欲しいと思った部分があったものの、今日はまさに「ジャズ」な曲でこの曲のノリがぴったり。
アンコールはヌスの自作より。ヤマカズさんが目をつぶって指揮台に座って聴いていた。

グランド・キャニオンは第1曲、第4曲のうっとりする旋律、終曲の豪雨と輝かしいフィナーレが見事。

総じて、全体的に満足な演奏会。
17時ぴったりに終わったので、出待ちはせずに駆け足でサントリーホールへ。

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