何気にステラ・トリオのコンサートは初で、久々の王子ホール。
コロナ禍以降は初だと思う。
去年は確かチケット取れたものの、仕事行けず。
コロナ禍で全定期会員、年間会員切ってしまって、
今年の春にやっと会員復帰。なので、今年前半は行きたいプログラム全部逃したけど。
しかも先行発売忘れていて、希望の席ではなかった。
ここの駐車場、いつも思うけど、うちの車では入れないだろうし、入りたくないな。
今回はメンバーそれぞれが選曲するプログラム。
伊東さんはヘンツェ、小林さんはアレンスキー、入江さんはメンデルスゾーンでプログラムに解説付。
(伊東さん)ヘンツェは戦争に従事した体験が作品に色濃く残っている。同性愛者だったことから、同性愛に不寛容なドイツからイタリアに移住した。
現代作曲家でありながら、近代のよさを残しつつ、後進の育成に尽力した。
(小林さん)アレンスキーの作品は追悼の意味が込められていて、曲のフレーズに『アレンスキーらしさ』を見つけるのは難しいが、44歳の若さで結核で亡くなったので、もっと作品を残して欲しかった、残した作品以上に歴史上大きな存在。
(入江さん)大谷翔平や藤井聡太いった同時代の天才に刺激を受けている日々だが、メンデルスゾーンはまさにその時代の天才だった。
とそれぞれの奏者が熱く語っている。
演奏者ってここまで作品背景に博識なのかと驚いた。
さて、演奏の感想。
どうしても葵トリオとの比較で話してしまうけど、小林さんの音は芯が太くてVa寄りの音でアレンスキーが1番良さが活きてた感。
短調でハーモニーが厚い曲が合っていると思う。
高音がビュンビュン伸びていく小川さんとは対照的。
メンデルスゾーンは全体的にテンポが速めで、勢いが感じられた。
ヘンツェは12音技法を取り入れながらもロマン派の影響を受けていて、何度か聴いてくうちに良さが分かってくると伊東さんがアフタートークで話していたので、繰り返して聴いてみたい。
今回アンコールはなく、メンバーのアフタートークとサイン会あり。
来年は演奏会の予定はなく、このコンビは一旦お休みらしい。
とても演奏会の雰囲気が良かった。
演奏会後のサイン会がとてもアットホームで、客層の良さを感じた。
夜は明らかに品のある方がいらっしゃるし、まず荒れることがない。
なお、今回スタインウェイのピアノが新調されてから初めての演奏会らしくて、確かに音色がよかった。
幸せな時間を感じる日曜のひとときであった。
#ステラトリオ
#伊東マニア
#伊東裕